結婚前に勤めていた会社で、新入社員が何人か来た。
その中で、私の実家の隣町に実家がある、私よりも年上の後輩ができた。
そいつのあまりのしつこさを思い出したので、書いてみようと思う。
その後輩を、城咲Hとしようか。城咲仁をメタボにした感じだったから。
そいつは、大学は都内のところだった。一部の芸能人も通う、そこそこ有名なところだ。偏差値はまあまあ。
つまり、大学は都内で就職は地元。都会かぶれと言ってしまえばそこまでだが、そういう節はあった。
私の配属先が城咲Hの隣の地区だったからなのか、地元が隣町だからなのか分からないが、私はやたらと近しくされた。正直、ウザかった。
仕事ができるかと言えばそうではない。でも、人懐っこくつきまとってくる。暇だと言っては私の配属先に電話してきたり、仕事終了後に私の配属先に遊びに来るのだ。こっちは仕事中なのに。
仕事の件で電話をしてきても、「じゃ、今日は仕事が終わったらそっち(の配属先)に行きますね~」とか言いやがる。場合によってはセクハラだろうが、力づくで来るわけではないので放って置いていた。
私と同じ配属先の部下も、「正直ウザいっすね、仕事もできないくせに」と毒づいていたwwww否定の言葉なし。
まあ、要は城咲Hはチャラ男だったんだな。仕事はできないが、他の人を巻き込む失態をしたりすることがないので、まあ無害だったんだ。
私が結婚してその職場を辞めてから、徐々に城咲Hの言動がおかしくなる。
私が辞めて次の年に、城咲Hも仕事を辞めた。
城咲Hは好きな社員がいたが(私と同じ年で1年後輩の女…代わりに深浦子としておく)、実は深浦子は社内不倫をしており、報われなかった。
が、深浦子は計算なのか天然なのか分からないが、城咲Hのそういう行為を上手に利用し、不倫の相談相手として常に城咲Hを頼っていた。
私は深浦子に嫌われててな。っていうのは、不倫相手の上司が私を可愛がってたからな。そのせいもあるんだと思う。
私が退職する前から、城咲Hは深浦子と某上司の不倫模様の相談を受けていたらしく、私は城咲Hの恋愛相談に乗っていたこともあり、その事実を知ることになる。別に積極的に乗った訳じゃないぞ。あっちが勝手にしゃべってくるんだ。
その某上司ってのも、会社の中ではそこそこのポジションの人間で、まあバレたらスキャンダルになるだろうな。
そんな綱渡りの燃える不倫の相談を受けながら、城咲Hは生きていたわけだ。
そして、既に退職していた私にその愚痴を延々としてくるのだった。そういえば、旦那と外出中によく電話来てたなあ。構わず出てたけど(笑)。こっちも結婚してから色々とあって、城咲Hの電話を嫌がるわけにもいかなかった。
私が退職して1年くらい経った頃くらいから、城咲Hは深浦子をあきらめたようだった。
理由としては、どんなことがあっても深浦子と某上司の仲を引き裂けないこと、深浦子が城咲Hと仲良くするために某上司が嫉妬して仕事に影響をきたしてきたという理由からだった。まあ、城咲Hが深浦子に呆れたってのもあるかもしれない。事実そういう感じもあった。
そのこともあったし、城咲Hは地方の零細企業でやってくよりは大学時代に親しんだ都内に引っ越して転職した方がいいと思ったんだろう、城咲Hは会社を辞めた。
そして、深浦子も退職。実家に帰った。退職の本当の理由は、某上司の奥さんバレしたことが大きいんだろう。
それから、徐々に城咲Hの言動がおかしくなってくる。
要は、今まで深浦子一筋だったのが、私に矛先が向いたのだ。
しかも、上から目線。結婚して地元以上の地方に引っ越した私に対して、憐れみの感じ。
あなたがその気なら俺が救いだしてやるけど?みたいな。
旦那の仕事の都合で、私が今までやってきた業種に就くことができない苦悩。
社員としてやっていくことに一番の生きがいを見出していたのに、それができない絶望。
旦那と同業種で生きてきて、私の方がキャリアも才能もあるのに、現在無職な自分の立場。
当時の私の苦しみを、城咲Hは巧妙に突いてきた。
電話の度に、東京に遊びにおいでと言う。
東京はいかに大きいか、私がやりたいこともやり放題、したい放題だと。
あなたの仕事の才能を、あなたよりも無能な旦那のせいでつぶされるのを黙って見ているわけにはいかない。
あなたはそんなド田舎で生きていくタマじゃない。もっと世界を広く見ろ。
そういうことを何度も何度も言い、私を惑わせた。
結局、こっちも事情があるので東京に行くことも敵わず、退職後は一度も会わずに終わったんだがな。
まあ、城咲Hの異常な行動の裏にも原因があって、分からんでもないのだが…。
というのは、私が退職して結婚式を挙げた直後、某上司は深浦子と結ばれないことを苦として、身一つでいなくなってしまったのだ。当然、仕事も何もかも放って。
会社はもちろんパニックで、会社の上層部クラスは某上司の不倫のことも、深浦子のことも知っているから深浦子自身にも負担はかかる。
結局数週間で戻ってきたみたいだったが、それをきっかけに某上司の様子も変になってきたらしい。
その辺りから、深浦子と仲の良い城咲Hに対して仕事の妨害をしてきたりしたのかな。
そして、深浦子自身も「某上司しか見えないの!!」的な感じになり、雰囲気で不倫がばれていく。もともと頭の弱い子だったかもしれない。少なくとも、仕事に対してはそんな感じだったな。
そして、深浦子と城咲Hは偶然にも同年末に退職。私が辞めた次の年に辞めたってことだ。
ところが、また状況が変わる。
深浦子はその会社がある県内に実家があるのではなく、違う県に実家がある。
深浦子は退職後、県外の実家に帰ることになっていたはずなのに、実家に帰らなかったらしい。
既に変になっていた某上司が、退職した深浦子と連絡を取ろうとしたら連絡がつかず、ますますおかしくなってしまったとか。
結果、深浦子は全く違う県に身を寄せていたのだ。確か、弟だか妹だかがそこに住んでてな。
その情報を何かのルートから手に入れた某上司は、ついにプッツンしてしまってその場所に凸。深浦子を拉致して連れ去る。
面白いことに、その拉致の最中、深浦子は城咲Hに電話を入れているのだ。
どっかのパーキングから電話したんだろうな。
城咲Hはその時点では退職しているので、電話とメールだけの付き合いのようだったが、その状況に驚いたそうだ。そりゃそーだ。
その後、某上司は自宅に帰還。会社へも復活。
同時に、深浦子をホテルに軟禁。
私が某上司と深浦子について知っているのはここまでだ。
どうやって深浦子がホテルから逃げたのか。某上司と別れたのか。そこまでの話は知らない。
深浦子が「あの人(某上司)は私がいないと生きていけない」「放っておけない」とか言って情けをかけていたことは分かるが、それしか知らないんだよな。
だって私、その結末を知る前に城咲Hと絶縁しちゃったんだもん。
話を城咲Hの方に戻す。
私に矛先を向けてきたのだが、私はそれに飲まれることなく頑張った。
まあ、当時の会社の同期に支えられたな。「結婚してる人を東京に呼び出すなんて信じられない!」と言われて眼が醒めた(笑)。それを言われなきゃ、ふらふら東京に行ってやってたと思うな。そこまで私自身もおかしくなってた。あのド田舎に、旦那との生活に、希望を見ることができない自分の選択した人生に、病んでいた。
そんなわけで私は、城咲Hから東京へ泊まりがけの誘いを受けていても、のらくらとかわしていた。
色々と誘惑もされたが、頑張ったぞ。「何かあったら俺を頼って。ド田舎が嫌になったら真っ先に俺のところに来て。メールも電話もいつでもしていいから、俺を頼って」みたいなことを何度も言われたなあ。凄いよな、既婚者にそこまでしてがっついて口説くってのは。
で、それから数週間が経っただろうか。城咲Hからメールが来た。
「お風呂に携帯を水没させてしまいました。なので、携帯を再契約しました。アドレスと番号の変更をお願いします」とな。
ところがそんなある日、その同期から連絡が入る。
「城咲Hと連絡を取りたいんだけど、メールも電話も繋がらない。何か聞いてない?」と。
携帯は、解約してるっぽい反応だったらしい。実家は知らないから、携帯しか連絡手段はない。
で、何があったのかと聞くと。
城咲Hが、某上司と深浦子の不倫、そして今まで伏せられていた社内の恋愛・不倫事情をとある女性社員に暴露したのだという。
その女性社員と言うのは、いわゆるお局様という奴。
私は折り合いが悪く、しょっちゅう言い合いをしていたくらいの上司だった。大嫌いだったな。
上層部からの評判も良くなく、仕事もできるわけではないが会社に対する忠誠心は凄いから、辛うじて首にならずにすんでいるという人だ。
そして、そのお局は当然ながらそんな不倫事情も社内恋愛事情も知らない。それにショックを受けたお局は直属の上司にその事実を話す。「退社した城咲Hから連絡が来て、~~~ということを言われた」と。
お局はもともと恋愛には疎く、ましてや社内不倫なんて事実を突き付けられてしまったショックで寝込んでしまったらしい。ま、それと深浦子の不倫相手である某上司のことをずっと想い慕っていたという事実もあるがな。
で、その上司ってのが私に連絡してきた同期の旦那でな。
夫婦揃って情報の発信源である城咲Hと連絡を取ろうとしたが、全くつながらない。
それで、私に連絡してきたってわけ。
それに対して、私。
その時点で城咲Hの新連絡先を知っていたのだが…言えなかった。
理由は、城咲Hは私と日村S
との関係を知っていたのだが、それもお局に暴露したのだ。
その情報は同期から聞いたのだが、まるで自分を売られたみたいでショックだったんだよな。
だから、もうこの件には関わりたくない。そう思って新連絡先を教えなかった。
私のことはどうでもいいとして、城咲Hがしたことをまとめると。
「退職して自分には無関係になったことをいいことに、某上司と深浦子の関係と、深浦子が某上司から聞き出した社内不倫模様を、最もそういうことを嫌うお局に暴露し、その直後自分の携帯を解約して逃げた」のである。
トンズラってやつですね。
しかも、かなり根性が曲がっている。
在職中に暴露するならともかく、退職して、しかも県外に越してから暴露するってのはどうかな。
そして城咲Hは、自分がそうやって暴露してトンズラした事を私には言わなかった。それっぽくつっついたんだけどね。そこで正直に言ってくれれば少しは見直したが。
で、話は変わって私の方。
私はその頃、ブログを始めていた。世間ではブログが流行り始めていてな。私もそれに乗っかったのだ。
城咲Hと電話で話していた時、話の流れで私はブログをやっていることを言ってしまった。
それまで同期や友人の一部にブログをやっていることを話したことはあったが、特にurlを教えろとか言われることがなかったので軽い気持ちで言ってしまったのだ。馬鹿である。
ところが、城咲Hはそれに食いつき、教えろ教えろとしつこい。
「今まで友人にブログをやっていることを話したけど、あなたのようにしつこく教えろと言われたことがない。正直困る。忘れてくれ」と言っても「忘れられるわけないじゃん、教えてよ」の一点張り。
その他色々と理由をつけて教えたくないと言っても、聞く耳持たない。
挙句の果てに、教えてくれるまで毎日メールを送り続けると言う始末。それでも教えてくれないなら毎日1時間ごとにメール送ろっかな~とか脅迫してくる始末。笑顔の声のトーンで言う分、気持ち悪いし怖いし。
実際、毎日メール来ました。
「まだブログを教えてくれないのかな?教えてくれるまでメールし続けるよ♪」みたいなやつ。挙句の果てには、「教えてくれなきゃ日村Sとの関係を旦那さんにばらしちゃうよ♪」とも。
最早強請。そこまでして私のブログを見たい気持ちが分からない。
同じような文面が、3日くらい来たかな。やっぱり気持ち悪くて結局教えた。
その後、ブログの感想を頂きました。その時は、本当にうんざりだった。自分が悪いんだけど、城咲Hが前の会社でしたことが許せなくてな。自分を売られたってのが一番ショックで。
それなのに、そういう事実を伏せて(そりゃそーだろうが)私が何も知らないと思って連絡を取ってくるってのが許せなくてな。
あれから何度か同期から連絡もあって、城咲Hのやったことが及ぼした影響がかなり大きいことだということもしった。城咲Hのお陰で、某上司と深浦子の不倫や、過去の闇に葬られてきた社内恋愛事実(私のも入ってる)がかなり表ざたになってしまったようだ。普段生きてる分には知る必要のない情報が、城咲Hのお陰で広まってしまったってわけだな。
それからどうなったか。
私も、若気の至りと言うものがあったと思う。
城咲Hのしたことを、私は自分のブログに記事としてアップした。
当然、名前は伏せた。
こういう奴が知人にいる。正直、そいつの心理が分からない。嫌で退職したかもしれないが、やっていいことと悪いことがあるだろうに。私はそいつのことを、人間として軽蔑する。
そういう言う感じのことを書いた。
それから、逃げるようにそのブログを削除。言い逃げってやつだ。ヘタレな自分。
その後、城咲Hからの連絡はない。
実は私の同期と城咲Hは高校時代の同級生で、同窓会で会ったらしいのだが。
「雨女ちゃん、俺のこと怒ってるみたいなんだよね~俺何もしてないのに」と言ってたらしい。
それを聞いて、同期は怒りが爆発したようだ。何もしなかったようだが。
一応、ひきつりつつも「どうして雨女ちゃんが城咲Hのことを怒ってるかは、あなたが一番知ってることじゃないの?」と言うのが精いっぱいだったとか。
あれから5年以上が経った。
数年前、同期が同級生つてで城咲Hがアメリカにいると聞いたが、今は何をしているのか分からない。
深浦子も、今何をしているのか分からない。
某上司は、あれから失踪を繰り返し、会社にいられなくなった。その後で精神病にかかり入院し、今は別の職業に就いているらしい。離婚は結局しなかったのかな。
私もその会社は、一応寿退社ってことになってるが、真相としては日村Sに振られて腹いせに今の旦那と結婚した流れがあるので、思いだしたくない思い出になっている。
ま、若気の至りだ。
ブログで暴露して直後に削除したり、私も勝手なことをしているなあ。
こういう馬鹿を繰り返して、大人になっていくんだね。