Tは僕、Sは弟の発言とします。

T:大学院で何を学ぶか?おれは自分の専門分野に加えて、もう1つ修士を取得可能なダブル・ディグリーに興味がある。具体的には経営学修士と法学修士もしくは経済学修士と文学修士、または政治学修士の組み合わせが面白いと思う。

S:どこか想定校があるはず。おれは金融を学んで、ファンドを作る。

T:1はハーバードロースクール+ハーバードビジネススクール

2と3は慶應。3はパリ政治学院との提携もある。

ファンドか(笑)理系で数学を駆使するつもりなんだろうけど、そういったテクニカル分析と呼ばれる方法は短期的な投資には向くが、長期に渡る資産の運用の場合、ファンダメンタルズにも通暁する必要があるぞ!

S:ファンダメンタルズって?

T:各国の政治的、経済的情勢、国際世論の動向、天候や季節も含めた投資における総合的な判断材料のこと。

S:前半は分かったけど、何で天候が入っているのか分からん。

T:選挙の日が晴れの日と雨の日だったら、集団票が強いのはどっちだ?

S:晴れ。

T:理系なら、答えがなぜそうなるのか証明しろよ。しかも間違ってるし(笑)
答えは雨の日。理由は選挙が日曜日にやるものだから。

S;みんな遊びに行くから?
T:感はいいな(笑)悲しいかな多くの有権者はそういった行動を取るという統計的実証が数多くある。

S;おかしいだろ。それにそれは投資に関係あるの。

T:そんなものだろ。一般大衆の政治的無関心をおれらが憂える必要はない。利用するのが上策。
政策が経済に与える影響は大きい。だから、選挙結果は直接、市場に働きかけることになる。

S:なるほど。でもどう考えてもそれじゃ国がヤバイだろ。
経済学部では今みたいなのを勉強するの?

T:諸行無常だな。戦後、日本では世界史上に残る繁栄が30年続いた。おれはそれだけでもすごいことだと思う。その後に待つのは後退だけだよ。国内市場は狭まり、国際政治における存在感なんて、ないに等しい。5年で6人もの総理がでる国は他にない。
これからおれらは海の向こうのマーケットを主戦場にすることになる。

学校じゃ間違っても投資の授業なんか開かれないね。ある分野に興味があったら、調べ尽くさないと気がすまないだけ。

S:変(笑)昔から。

T:それ、誉め言葉?
 何かを経験したことによって、自分の世界観が破壊されてしまうことがたまにある。大概、悪い意味での変化、例えば自暴自棄、絶望は伴わず、それらとは全く異なる感覚を覚える。自分の想定していた世界というフレームが、実は自分の入っていたガラス瓶の中の世界でしかないのだという衝撃というか、好奇心と興奮に満ちた感覚。気づいたら、いつもファウスト第二部第二編の繰り返しになってしまうのはなぜなのか僕には答えが見つからない。(ガラテアの美しさに触れたいと思った人造人間、ホムンクルスは手を伸ばした瞬間、入っていたガラス瓶が割れて海の中へと放り出される)。
 
 好奇心が強すぎるためか、人と同じことをしたくないためか。また、いつの間にか、自分で自分の入る容器を作ってしまうのは人間の本性だろうか。もう何年も同じ容器の中にいるままの人は、何となく分かる。そういう人は大抵、眼が曇っていて、話してもつまらないから。
 
 真理を得るためには、既成利益を捨て、数多の可能性が広がる大海原に身を投げ入れなければならないと天才、ゲーテは言いたかったのかも知れない。 

 常に可能性を模索し、フィールドを広げていく。しかも最大スピードで。感情の起伏は常軌を逸する。

 まさにSturm und Drang、疾風怒涛!
 
面白いと思った問題。

あなたに今500円渡します。
制限時間は2日間、但し行動できるのは2時間 だけ。あとの時間はいくらでも考える時間に充てていいので出来るだけ価値を高めて下さい。

起こした行動はレポートとスライドにして3日後の授業中に発表して下さい。

みなさんならどう解きますか?