トップとオカンと時々テソン~コンクールに入賞したダネ編~④ | そうだ ちょっと、休もう。

そうだ ちょっと、休もう。

HSP気質なワタシの日常

あにょにょ~!

どうも。

たかぎです。



街の芸術コンクールの授賞式へと

やって来ましたが

まだ授賞式までには

時間があるので

会場内に展示されている

様々なアート作品を

見て回ることに。

そこで偶然にも

じよん先生とよんべくんに

お会いした私たち。

そこへ突然

声をかけて来た方が……



君たち、ちょっと良いかね?



振り向くとそこには

50代くらいの男性が立っていました。



はい……?



私は普段

「体全体で芸術の素晴らしさを感じよう」という

活動を行っていてね。

授賞式までの空いた時間に

ちょっと私のブースを

見に来ないかい?

君たちからはとても素晴らしい

パワーを感じるんだ!





なんか
ヤヴァそうな
お方来たコレ。


おっ、俺はちょっと

別の生徒の作品も見てくるから……

このへんで……。




あっ……じよん先生(@ ̄□ ̄@;)!!



ぼぼぼぼ僕も

スンリに会ってこなきゃ!

トップ……またな!



よんべくんまで……(@ ̄□ ̄@;)!!



残念だなあ……。

じゃあトップくんと言ったね?

お母さんと二人で

こちらへどうぞ。



断れない雰囲気ー(。´Д⊂)



ハイ!

イキマショウ!



アホ息子察してくれーい(。´Д⊂)


こうして私たち親子は

この怪しげなおじさんに

付いていくことに……。



さあ、ここが私のブースだよ。

芸術の素晴らしさを感じるためには

まず床に仰向けになって

寝転ぶんだ。

やってみようか。



ハイ!



なぜアホ息子は

張り切っているのだ……(ー_ー;)?



そして……両手を広げて

目を閉じて……

深く息を吸ってみよう……



おっさん
腹見えてるん
ですけど
( ̄ー ̄)


どうだい。

なにか感じるかね?



大きな鼻が見えマス。

それからセクシーな腰。

分厚いクチビル。

美しい鎖骨……。



ほうほう。

興味深い内容だね……。


まるで天使のような

愛しいテソンくん……。

愛しすぎて……美しすぎて……

テソンくんはもはや生きる芸術……。

芸術って素晴らしいダネ!

愛って素晴らしいダネ……!



Wow!

トップくん、君は天才だ!


え。


そうなのだよ!

芸術とはつまり愛なのだよ!

長年この活動を続けているけど

この答えにたどり着いたのは

数名しか居ないんだ。

君は素晴らしい!

私はこの答えにたどり着いた人に

記念に私の大好きなソファに

サインを書いてもらうんだが

トップくんも書いてくれるかね?



モチロンデス。ドヤサ



ナニコレ。



じゃあ、好きなところに

サインを頼むよ。



ハイ!



芸術は愛だという答えに

たどり着いた人

だいぶ居るよね?笑




ん!?

これは素晴らしい!

ちょっと君!

僕のブースにも

来てくれないかい?


え。


今度は白髪にひげ面の

ちょっと強面なおじさん。



僕は君みたいな

モデルをずっと探してたんだ!



おじさんは息子ちんの腕を掴むと

キャンバスの前に置かれた

小さな椅子へと

息子ちんを座らせました。



オジサン!

上手く描いてくださいダネ!




なぜあんたは

そんなにも警戒心が無いのよ……。




黙々と絵筆を走らせるおじさん。

10分もしない内に……。



出来たぞ……!






あらやだ。
おじさん
グッジョブ!


オジサン!

アリガトゴジャイマス!

ヤバイデス!

カッコイイデス!

トップデス!



喜んでもらえて嬉しいよ。

この絵はあげないけどね。



くれないん
かーい!叫


記念に写真を撮ろう。

お母さん、お願いします。



はい撮りますよー!

5引く3は?



4!1!



パシャ!



いや二人とも引き算間違えてるしね。

てかこのおっさんも

腹出してるしね。



ピンポンパンポーン。

受賞者の皆様へお知らせ致します。

会場の準備が整いましたので

1階受賞者控え室へ

お集まりください。




トップ、行きましょう。




ハーイ!

オジサン!マタネー!



控え室に入ると

受賞者や関係者など

50名くらいの人たちが

正装に着替えて

テーブルの上に載せられた

軽食をつまんだり

飲み物を飲んでいました。

小さな男の子の

隣の席が空いていたので

そこへ座ることにしました。




ねえ、ねえ、お兄ちゃん。

僕はこの白いミニカーを

自分で作って

工作部門でノミネートされたんだよ。


お隣の男の子が

話しかけて来てくれました。

男の子の隣には

その子のお母さんも座っています。



チビッ子スゴイデスネ。

ぼくちんは

写真部門デス。




へえー。そうなんだ。

僕今ね、死んだフリごっこに

はまってるの。

お兄ちゃん一緒にやろうよ。


コラ。ダメよ。


お母さんが制します。



イイダネー!

ぼくちん死んだフリ

上手いダネー!



うちの子がすみません……。


いいんですよ~!


アハハハ!

お兄ちゃん上手ー!



全力で
やってるー!

遊んで頂けて嬉しいです。

ホラホラお席に戻りなさい。

お兄さんありがとうございます。



席に戻ったトップと男の子。

するとお母さんが

嬉しそうに男の子の話を。



うちの子、今5歳なんですけどね

まさかあんなミニカーを

作るなんて、私も

驚いているんですよ。


あのお皿の上のキャビア

オイシソダネ……。じゅるっ



お母さんのお話聞きなさい。コラ。




そのとき係りの人がやって来ました。




お待たせ致しました!

受賞者の皆様

会場へご案内致します!




いよいよ授賞式の始まりです。

どきどき……。


あにょ~!