31からアップします。


バタン‥‥



「‥あ‥ありがとう‥ございました‥」



タクシーを降りる‥‥




どうやってタクシーを拾って

なんて説明して

ここに来たんだろう‥‥。





さっき
私の前に止まった車には

会長が乗ってた。



後部座席の真っ黒な影‥‥

怖くてみれなかった。

 



まるで捨て猫だな‥‥



いや‥‥ネズミか。



また拾ってやろうか。





心臓が

止まりそうになる






「‥ひ、、人違いじゃ‥‥ないですか。」




目も合わせず

やっと絞り出した言葉




戻ってくるか?

また可愛がってやるよ。




そう言い残して車はまた走りだした。








逃げられない。




私は

何もかも
知りすぎてしまった。





わからない

どうしたらいいのか。






─────



スタッフ「おはようございます!」


会社に入る

席につくなり
始まる朝のミーティング



会長の事が頭から離れない‥‥


だけど

切り替えなきゃ‥‥




「‥‥‥って事で、いいですか?」


「‥‥はい。」


「‥‥じゃあ、昼から登坂さんと現地に移動して、しっかりサポートして下さいね。


「‥‥はぁ。‥‥えっ?」





やばい。

聞いてなかった。。


ん???


明日は‥‥ショーの観覧だったよね。。

都内から離れてるから
前日からマネージャーさんと
登坂さんと‥‥



あれ?

私が行く事になってる‥‥?!


しかも‥‥

泊まり‥‥って‥‥?!





「‥‥ちょ‥‥あの!」




「なに?‥‥あっ‥‥大丈夫よ!
部屋は別にとってあるから(笑)」


「えっ‥‥」



「だから大丈夫だって!
夜に繁華街に行ったりしないように
見張っててくれたらいいから(笑)」


そう言うことじゃなくて‥!


登坂さんと2人っきり?!


誰か他にいないの?!




「‥誰か他に‥‥」

「だから言ったでしょ?
人が足りないの!




‥‥


うそでしょ‥‥


どうしょう。





さっきの事だってあるのに‥‥

どんな顔したらいいの?







でも

詳しい事を知らない

登坂さんにこんな話‥‥



できるわけない。





私は


きっと彼の思ってるような女じゃない。



彼の隣に



居てはいけないのかもしれない。







彼に


危害が加えられるなんて


考えるだけで


ゾッとする。





だったら‥‥


 もしも会長がそのつもりだったら







私はまた


狼になるしか方法は見つからない。





巻き込むわけにはいかない‥‥。