会議が終わる頃

出先から戻ってきた
ヒロさんも参加





たわいもない会話をスタッフとしたあと


私の方にやってくる


ヒロさん「デザインも出来るんだな。
関心するよ。」

直人さんに頼まれて
少しだけ参加した新作のデザインを
誉めてくれた


「いえ‥‥とんでもないです。」


ヒロさん「本当、君は有能だ。


「‥‥ありがとうございます。」


ヒロさん「どう?仕事は?」


「‥はい、すごく楽しいです。」


ヒロさん「ロスのスタッフが君の噂を聞きつけてさ(笑)今度是非仕事を一緒にってうるさいよ(笑)」

「そんな、もったいない話です‥


ヒロさん「気がむいたらいつでも言ってきて?」


「‥‥はぃ(笑)」




ヒロさん「‥‥なんか‥‥アレだね(笑)」


「‥‥?」

ヒロさん「雰囲気が‥‥柔らかくなったね(笑)」

「え?」


ヒロさん「キバが、、なくなった(笑)

「えっ?‥キバ?!ですか?(笑)」



自分じゃわからない



どんなだった?



もう


思い出せない。






─臣サイド─


更衣室のドアを開ける

呑気にシャワー上がりでくつろぐ男





臣「ったく‥‥がんちゃん。

まじで邪魔してきたし(笑)」


たかのり「あっ臣さんお疲れっす!」


臣「お疲れっすじゃねぇし(笑)
コレ返すから!」


たかのり「あれ?(笑)

臣「何してたの?」


たかのり「いや‥‥ダンス?」


臣「うん、さっき聞いた。」


たかのり「いや、、来ないかなぁって‥‥
思ってたけど来ちゃった~みたいな(笑)」


臣「何かした?」

たかのり「え?」



「‥‥いゃ‥‥何でもない。」


たかのり「‥‥ヤキモチっすか?(笑)」

「‥‥うっさい。」

たかのり「臣さんファイト~」


「‥‥💢」




キスをした‥‥


二人きりのエレベーター。


腕の中に閉じ込めた途端
急に大人しくなって


─キスされる─


それがわかってて


緩む体。




俺が頭を下ろすのと


お前が唇を探して
ゆっくりと視線を上げるのと



ほぼ同時で‥‥



なんつーか‥‥


正直こっちがドキドキした‥‥。




強気で甘えてくるとか‥‥


マジで反則だから。







仕事によっちゃ
ほとんど毎日のように顔合わせるし

俺は俺のペースでやるしかないな。。



今度飯でも誘ってみるか‥。




あーあ



早く俺の事好きになればいいのに。






─あなたサイド─



3月


たかのりの誕生日



衣装合わせで同席した私に

なんかいうことない?って顔して
ニヤニヤしてる(笑)


「誕生日だね‥」

たかのり「え?誰の?(笑)」


わざとらしい(笑)

「おめでと」

「‥‥ありがと。まー、
この年になると
誕生日ってそんな嬉しくないけどさ」

「それ女の人が言う言葉だよ?


たかのりは実際
年を重ねるごとに
いい男になっていってる‥‥

と思う。


言ってやんないけど(笑)




─それから数日後─



たかのり「臣さん爆睡?」



移動のバスで
前の席からひょっこり顔を出すたかのり。


 「‥‥うん」





窓際の隣の席には登坂さん


乗った途端に寝てしまって
そのまま


よほど疲れてるんだろう。



膝にかけたブランケット

力の抜けた太股は
私の席までやってきて

なぜかピッタリくっついてる。


「あの‥‥登坂さん?」



話しかけても返事はない。


しばらくするとごそごそと
自分に掛けられたブランケットを
移動しはじめて


臣「‥‥ん‥‥」


「‥‥」


寝ぼけてるのだろうか。



ブランケットは私の太股まできて


その下で私の手首をぎゅっと掴んでる


誰かと間違ってるのかな?


なんにしても


ちょっと可愛いかも‥‥



たかのり「ねぇねぇ。

またまた前の席から話しかけるたかのり

「ん?」

たかのり「明日って予定ある?」

「明日?」

たかのり「焼き肉‥‥行かない?

「んー‥‥、?、?



ブランケットの中


握られた手のひらに
指先でかすられる

゛ダメ゛

の文字


「あー‥‥明日は‥‥ちょっとわかんないや。」


たかのり「そっか‥‥じゃあまた次誘うわ。」



スタッフ「岩田さーん」

たかのり「あー、はーい。」


たかのりはこの後取材が入ってて
先にバスを降りた




臣「‥‥ったく。油断もスキもねぇな。」


「‥‥登坂さんもね。」

臣「は?‥‥何の事?‥‥」



この前の酔った振りに
今日の寝た振りに‥‥



あ‥‥また寝てる(笑)



さっきよりずっと近くて

私の腕ごと自分に寄せて‥‥



臣「明日‥‥俺とデートな。



「え?‥

何時に終わるかわかりませんよ?」


臣「いいよ、待ってるから‥‥」


「待ってる‥‥って‥‥」