あ~‥‥




フラフラする(笑)


臣『‥‥飲めんの?』

キッチンに肘をついて

チラリとこちらに目をやる登坂さん


『んー‥‥あんまり飲めないです(笑)』


臣『それ‥‥結構度数高いよ?』


『へ?』


私が飲んでたワイン‥‥

どうりでフラフラするわけだ。




『登坂さんは強そうですね‥‥』

『俺?‥‥弱いよ?』

『‥‥へぇ~‥』

『もーフラフラするもん(笑)』

『‥へぇ‥そうなんですね//』



私もフラフラします(笑)


なんて話をしながら
カウンターキッチンに腰を預ける登坂さんの
ふわっとした優しい横顔に
目を奪われてしまう


本当‥‥
綺麗な横顔‥‥



あ‥‥

立てなくなる前に
チョコ作らないと‥‥(笑)



直人『ちょっと臣!なにしてんの!
こっちに来なさい!』



みんなリビングで
熱くなった直人さんの話を聞いてる‥


飲みかけのグラスを置いたまま
登坂さんもその輪の中に。




今のうちかな‥(笑)




ボウルにお湯を入れて
その上にチョコを入れたボウルを浮かべる



クラクラとアルコールが回る頭

チョコの香りが立ち上がって

すっかりイイキブン。


バターと生クリーム
少しの水飴





臣『なにしてんの?』


『‥‥えっ?!』

リビングからは見えない所でしてたのに‥

スグ見つかってしまった



臣『‥‥チョコ?』



『えっ‥‥えっと‥‥
簡単なトリュフを‥‥と思いまして(笑)』


『‥‥へぇ~‥いい匂い‥な?』


ち‥‥

近い。


後ろに来た登坂さんは
私の真横にやってきて


覗きこんできた‥‥。


『‥‥チョコレートの香りって‥‥いいですよね?』


『‥ねーずっと思ってたんだけどさ。

何で‥俺だけ敬語?』


『え‥年上‥‥ですし‥‥
他の人にも敬語ですよ。』




『ふぅ~ん‥


「‥‥」

しばらくの無言の後

小さな声で登坂さんが聞いてきた

臣『それ、、がんちゃんに?』


『‥?え?‥‥』

『がんちゃんにあげんの?』


『違いますよ(笑)みんなにですって(笑)



『でも好きなんだろ?』



『(笑)たかのりを?

もうずっと前‥‥少しだけ好きでしたけど(笑)』




『‥‥』

『サークルの部長してた頃のたかのり凄かったんですよ~!人気あって‥‥ダンスももちろんうまくて‥‥

『モテモテ?』

『そう!モテモテでした(笑)
たかのりの今の活躍は
みんなの夢だったんです。』




『へぇ~、優しいもんな‥がんちゃん。』


『そう‥ですね(笑)
って‥‥すいません登坂さんにこんな話‥‥(笑)

ちょっと呑みすぎたかなっ(笑)』



『ダンスしてたんでしょ?』

『私ですか?』

『そ。踊ってみてよ。』


『‥‥はい?』

『見てみたい(笑)』


『いやいや(笑)
無理!絶対嫌です。』


『だよな(笑)俺も言っといて
踊られたられたら引くわ(笑)』






『もー!バカにしてますね!』




臣『いやいや、してねぇしてねぇ(笑)

むしろ尊敬してるよ?

何でも出来んじゃん‥‥
凄いなって思うし。




『‥‥なんですか。
急にそんな事言ったり
バカにしたり‥‥


臣『だからバカにしてねぇって(笑)』



こんなに話をしたのは初めてで


じっと目を見て話す登坂さんに

正直

脈が早まる自分がいて。。





もうずっと忘れてた
恋愛のドキドキ感が

彼の笑顔と
甘い声

鼻をかすめるチョコの香りで


掘り返されたような


そんな感覚だった。





テーブルに置かれた残りのチョコ






聞かなきゃよかったのかもしれない






食べます?

なんて。