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今日は撮影


まだ寒い朝の現場



私の仕事は

さながらマネージャーのようだ。



メンバーの私物管理

飲み物の管理


スケジュールの把握

当たり前だけど
撮影用の衣装の管理


もーいっぱいいっぱい‥‥




臣『‥‥さみっ‥』


『あ‥寒いですね‥
何か飲み物持ってきますね‥。』

臣『‥ありがと』

『えっ?』


臣『あ?なに?』



『‥いえ、なにも‥』

ありがと‥‥って


初めてかも‥‥。。




まだ眠いのか

今日の登坂さんは

なんかふわふわした雰囲気。





現場に用意されてるブースに行って

登坂さんのコーヒーを入れていた。

たかのり『朝は寒いね‥‥って、誰の?』


肩を上げてやってきたのはたかのり


『あ‥‥登坂さんの』


たかのり『臣さん甘党だからミルクも砂糖も入れてね』


『あ、ありがとう』


たかのり『‥‥』



ん?


なに‥?

じっと私の顔を見てる‥‥


『‥‥?』



たかのり『‥‥ついてる』


『え?‥‥』




たかのり『ちょっとこっち見て?』


『‥‥?



たかのり『‥‥ん、取れた。』



『‥‥あ‥ありがと。』


なんか‥‥

ちょっと‥‥動揺し‥‥ちゃった‥‥



たかのり『‥‥‥』


『た、たかのりも何か飲む?』


たかのり『‥‥ん?』


たかのりを見たら


たかのりはどこか違う所を見てて


『‥‥?』


たかのりの視線の先を追うように

私も視線を走らせた






『‥‥‥』



ふぅーん‥‥



たかのりが見つめる先には

登坂さんと楽しそうに話してる

背の低い可愛らしい女の人





たかのり『‥‥あれ‥‥少し前まで好きだった人』


少し寂しそうな‥
そんな表情


私に
教えてくれるんだ‥


『‥‥へぇ‥』


たかのり『やっぱ、臣さんには
なんか渡したくないなぁ‥‥』


『‥‥あ、そうなんだ。』


取られたとか‥‥
そう言う事だろうか


『これだけ出会いがあるんだから
またいい人現れるんじゃない?』


コーヒーにミルクを入れながら
人事のように話してた


たかのり『‥‥は?
違うよ(笑)お前の事。』


『‥‥は?』





臣『おい‥‥俺の飲み物まだ?!』


『あ‥‥っ、ちょっと私持って行ってくるから』



たかのりのはこれ!



そう言って
こぼさないように
少し離れた場所の登坂さん所へ



ねぇ、たかのり

‥‥お前の事‥‥って


どういう事??



---たかのりサイド---



臣さんがあいつに飲み物を頼んだ



珍しい



マネージャーでもないあいつに‥




一応教えとかないと、

そう思って

臣さんの甘党を伝える。





臣さんの視線‥‥





ほら




やっぱり、




こっちを気にしてる。




臣さんには

俺たちがどう見えてる?




ついてもいない睫毛‥


久しぶりにまじまじと
お前の顔を見て


そして触れた




この10年で

こんな事も何とも思わなくなったな。



こういう時のドキドキとか

恋愛の醍醐味なんだろうけど。






見て?
臣さん。




そんな簡単に
こいつの事好きにならせないから




少しは苦労した方が
燃えるんでしょ?





そう簡単に

うまくいかれたら


俺だって面白くないし。




今だってそう



臣さんは俺の欲しかったあいつの


あの笑顔を


なんの苦労もなく手にしてる。



もうずいぶん前にフラれたから


別に未練もなにもないけど。




きっとそれは




俺に見せ付けてるんでしょ?





こいつの頬に触れた瞬間の

臣さんの怪訝そうな顔



俺ちゃんと見てたし。




仕返しのつもり?



だったらそれはなんの効果もないよ。




いっとくけど
臣さんが嫌いなんじゃない


むしろ大好きだし尊敬してる。


ただね、

簡単に渡したくないってだけ



きっとそれだけ。