─登坂サイド─




出会ったのは夏だった






今はもう12月。




季節が変わって
 

身に纏う物が変わって





風も空気も変わって‥‥




変わらないのは君を求める気持ちだけ。





突然
隆二から
終わった恋の話を聞かされた。



もう数週間前の話だった。







その後だろう




彼女が姿を消したのは。
















マンションに行っても居なくて
電話も解約





働いてたクラブにも行ったけど
個人情報がどーとかでなんも教えてくんねぇ




会社の事務の子に
直人さんが聞いてくれたけど

清掃の仕事も
もう辞めたとしか教えてはくれなかった。



もう
あきらめたら?


直人さんが言った。




もう少し‥‥

探してみます。




そ?


オミの好きにしな。










会いたい思いが強くなって


あいつの行きそうな場所を探す。


 


家の近くのコンビニ



あのバー


移動の車からみるのは
景色でもなんでもなくて


あいつの影






痛いほど思い知らされる



あいつの事‥‥

全然知らない事に。






いや






なんにも





なんにも知らない。







そんな時





ここしばらく行ってなかった
あの場所に


ふと
行きたくなった。





今夜はスーパームーン













なんとなく


ほんとなんとなくだった




     

あいつに


会えるような気がした。