昨夜はあり得ない事をした



据え膳食わぬは
男の恥



ってやつ。




別に我慢してたわけじゃない



そんな気にならない時だってある。




誰にも言えねぇな‥


ただ気の済むまで抱きしめただけで
なんもしてねぇとか‥‥







朝からシャワーを浴びて


集合場所の地下の車に乗り込んだ。




『おはようございます!』


マネージャーやスタッフ達の
元気な声が

寝不足な頭に響く。



隆二『あっ‥臣おはよー』

『はよ』


エリー『おはよーございまーーす!
あっ!マネージャー!まだ部屋に‥‥いるんで(笑)』


マジかよ‥‥朝までコースか!


隆二『朝まで‥‥(笑)』

エリー『朝までっす(笑)眠れなくて!』


隆二『スゲぇ体力(笑)』


ほんと‥‥スゲぇ体力。



エリー『イヤイヤ(笑)
そういう自分だって!
さっき帰してたじゃん(笑)』






え?


ん?




隆二『あー‥‥ははっ(笑)』



は?



『お前‥‥いらねぇっつってたじゃん』



隆二『だって臣が女の子置いてったからでしょ!』




ありえねぇ。



何やってんだよ。






『好きな女いるくせに何してんだよ』

隆二『は?臣だって同じじゃん‥‥
機嫌悪ぃからって
絡むなよ。』





帰りの車の中


何も知らない隆二と

すべてを知ってる俺




イラつく意味がわからない隆二に

優しくなんてできなかった。






人の気も知らないで


俺がどんな思いでいるか知らないで




他のメンバーと談笑して
笑ってる隆二を見るのがつらくて



キャップを深くかぶった俺は


眠ったフリをした。







東京に戻ってすぐ
あんな形で
3人が顔を合わせる事になるなんて


思いもせずに。