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ヒールを脱いで
フローリングに立ったまま



足元に残る砂を見つめる。



『なにしてんの‥‥私。』





1度に2人の男が気になるなんて‥‥


彼にフラれて頭おかしくなったんじゃない?






自分が女であることに対する
嫌悪感でいっぱいになった‥‥。




海風でベタついた体をシャワーで流して

すぐにベットへ




椅子に掛けた私のワンピースから
登坂さんの甘い香水の香り




だけど
移した視線の先には

隆二くんのライダース





はぁぁ‥‥




私は
全てに背を向けて

眠りについた。





────


それから3日過ぎた頃

私のスマホに
見知らぬ番号から電話がかかってくる。

しかも何回も。。





誰だろ‥‥



(‥も‥‥しもし‥‥)


(あっ!やっと出た!)




(‥え?‥‥‥りゅ‥‥うじ君?)



(あー、その反応。。
登録してなかったでしょ!)




(あー、、うん。)



(今日は?仕事?)


(休み‥‥)


(そっか‥‥)



(‥‥)


(声だけでも聞きたくて。)


(‥‥え?)


(本当はすっげー会いたいんだけど。)




(‥‥)


(とか言って‥困らせてごめん。)


(隆二くんは?仕事終わったの?)




(んー、終わったけど
今から打ち合わせかな。)

(そっか。忙しいね。)


(どうしたらいい?)


(ん?)



(ゆりさんにまた会うにはどうしたらいい?)


(隆二くん?)


(お店‥‥また行くから。)


(私居ないかもよ?)




(意地悪だね(笑))



(ふふっ‥‥)

(あっ‥‥打合せ始まるみたい。
また‥‥電話するから!)


(うん‥‥)

(今日は‥‥声聞けたからがんばれそう‥‥ヘヘッ)

(‥‥)


(じゃあ‥‥またね!)




そんなたわいもない会話の電話は
2日に1回


多いときは毎日



着信があったら
かけ直す。

そんな感じで気づけば
1か月が過ぎようとしてた。



(おつかれ!)


(うん。お疲れさま‥)



この日私は
清掃の仕事で
ミスを押し付けられて
落ち込んでた。


何も言い返さなかったけど‥


悔しさで
胸が押し潰されそうだった。



(‥‥今日リハでめっちゃ疲れてんの‥)



(そっか。)


いくつかの会話の後
私の声色に気づいたのか
隆二くんは心配そうにこう言った





(ね‥‥なんかあった?)



(‥‥なにも。)





(ね‥‥行ってもいい?)


(へ?どこに?)


(ゆりさんの所‥‥)


(今日ね‥‥仕事休みで家にいるの(笑))


(じゃあ家に(笑))


((笑))


(いい?)


(え?本気なの?)

(本気だよ?俺はいつでも。)


(んー。。)

(住所教えて?近くの公園でもコンビニでも‥‥

どこでもいい。)


どうしたんだろ。


こんな事珍しい‥‥


(少しでいいから‥どうしても会いたい。)



(会って‥‥どうするの?)


(なんか元気なくない?)



(え?)


(俺に会ったらきっと元気になるよ?)


(相変わらず‥‥凄い自信だね(笑))


(ね‥‥どこに行ったらい?)






ありえないよね



何かに頼りたかったのか

人恋しかったのか



家から見える小さな公園


そこに私は


隆二くんを呼んだ。






寂しさを埋めるのに

彼の気持ちを利用した。