引越し自体は夕方には終わった


勿論部屋の中は開けられていない

ダンボールがいっぱい


取りあえず真っ先に開ける


と書いたダンボールから開けていった


掃除に必要な道具や洗剤など


後はキッチン用品などを


夕食どうする?


とショーンに聞かれた


トラック返さなきゃいけないし

ショーンの実家に行く?



と一応言ってみた・・・



すると私の乗り気でないのが伝わってしまったのか


トラックはもうちょっと後で返しに行けばいいよ


ちょっと僕の家に取りに行きたいものがあるし

今日はさゆりの所に泊まるから

店に買いに行かなきゃ行けない物もあるしね

そっちに先に行っていい?


夕食はその後で考えようよ



ショーンが取りに行きたい物はもちろん

自分のコンピューター


それと前に冗談で私にくれると言っていた

ショーンはほとんど使っていない

部屋に置きっぱなしの大型のテレビ


洋服もさゆりの所にいくつか置いといていい?


というので、それも取りに


私もシャワーカーテンやバスマットなど

すぐに必要な物もあって一緒に買出しに




二人で一緒に新しい生活用品を選んでいると

本当にウキウキしてきた



ショーンが歯ブラシや剃刀などを選んでいるので


そんなの今使ってるの持ってくればいいじゃん


と言うと


だって月の半分はさゆりの所にいれないんだから

イチイチ持って行ったりするの

面倒だよ



そっか・・・


子供達と過ごす時は

ショーンとは会えないんだった



子供達は8時には寝ちゃうから

その後来て泊まって行ったら?


と冗談で言うと


ダメだよ、そんな危ないことできない

もし子供達が夜中に起きてきて

鉢合わせなんてしたら

どうするんだよ



と本気で困った顔をした



そうだよね


私も当分はダンボールを開けるのが忙しくて

寂しさも紛れるかもしれないし



結局お店についた頃

ショーンがお母さんに電話をして

トラック返しにいけるのは夜遅くになりそう



と連絡を入れて

夕食は簡単にすませることに


新しい家に帰ってからは

ショーンは早速分解したベッドやソファーを

組み立ててくれた



二人でそのソファーに座って

まだつかないこのアパートには

大きすぎるテレビのモニターを眺めて



本当に引越したんだね


これでさゆりのダンナに嫉妬する回数が減るよ



とショーンが冗談ぽく言った



新しい生活が始まるんだな・・・



と私もちょっとだけ実感した

ショーンの実家につき

鍵を開けて彼は家に入って行った


私は一緒に入っていくのもなんだと思い

玄関の外で待っていると


ショーンがすぐに出てきて


なんで入らないの?

早く!


と手を引かれた



リビングにお父さんが座っていたんだけど

私が入っていくと



にっこり笑いながら立ち上がって


初めまして、ショーンの父です

引越しなんだって?


と普通に話しかけてくれた



初めまして

今日はありがとうございます


と言うと



じゃ、忙しいだろうから

早速外でトラックの説明をしようか?


と言ってすぐに出た


シフト車だったから

私には運転できずショーンにしてもらうことに


トラックに乗り込むと


お父さんが


今晩トラック返しにくるんだよね?

だったらその時夕食でも食べていったら?

母さんに言っとくから


私がショーンを見ると



う~ん、でも何時になるか分からないから

また後で連絡するよ


そう言って彼の実家を後にした


車の中で


夕食どうする?

ただでさえ疲れるだろうし

折角引越し初日だから

二人きりで食事したいよね?

さゆりは気を使うだろうし


と、まるで私の気持ちを読まれてるようだった


私はどっちでもいいよ

ショーンが決めて


と逃げた




その後、私が持っていくことになっている

最小限の家具を運ぶことに



トラックとはいえ

そのままではさすがにベッドやソファーはのらないので


ショーンが分解して

のせてくれた


トラックと私の車に分けて家具を運ぶと

たったの2往復で全てが終わった



こんなちっぽけな荷物からの再スタート


気分も軽くなった気がした


朝5時にショーンの家を出て

今日で最後となる自宅に戻った


勿論みんなまだ寝ていて

疲れてはいたけど、二度寝してる場合ではないので

細かいものなどを荷作りした


朝になり、子供達を学校に送って行き

ショーンからの連絡を待った


前夜に約束した時間ぴったりにショーンは来た

まずは私と彼の車2台で新しいアパートまで

ダンボールや車に乗る分で2回往復した


ショーンのお父さんのトラックを借りる時間になった


じゃっ、行こうか?


と・・・


えっ?私も一緒に行くの?

と言うと、


そりゃそうだよ、さゆりの引越しのために借りるんだから!

お父さんにもそう言ってあるから

さゆりが行かない方が不自然でしょ


そんなこと言ったって・・・



ショーンのお父さんにはまだ会ったこともない


こんな形で初対面・・・

勿論引越しの日なので

ジーンズにパーカー



こんな格好だし・・・



と言うとショーンがふざけて


まただよ!

そ~んなにさゆりは

お父さんに良く見られたいわけ?




以前ショーンのお父さんの写真を見せてもらった時に

私が散々


ショーンのお父さんカッコイイねぇ~!


と言った事があった


ショーンのお父さんはショーンのお母さんとは

2度目の結婚だったので

ショーンの年から考えたら、随分と年配



でも夏はサーフィン、冬はスノボー

一年中、格闘技のクラスにも行っていて


鍛え上げてるアップ


といった身体

(もちろん写真でしか知らないけど・・・)



まぁ、そんな事もあって

私とショーンの間ではお父さんの話をする時は

必ず


お父さんに惚れるなよ!


と言うのが

冗談のような本気なような話になってた



もちろん私が言う時は冗談だけど

ショーンは内心本気で心配しているっぽかったにひひ



そういうくだらない話をしながら

ショーンと彼の実家に行った



彼の実家は新しいアパートから

たったの5分



でもそのたったの5分で

超高級住宅地



以前にもご両親のいない時に

来た事はあったので

そんなに驚かなかったけど

日中に見るとやはり周りの家々も半端じゃなく豪邸ばかり



こんな家でショーンは育ったんだね・・・