公式の本紹介はコチラ↓(講談社BOOK倶楽部より引用)


人の心の中は見えないもの、

そして伝わらないもの

しっかりと伝えるためには

「言葉」にすることが大切!

「心」よりも「行動」が大切!

(元・麹町中学校校長、現・横浜創英中学・高等学校校長  工藤 勇一氏)


『となりの火星人』『あした、また学校で』『サイコーの通知表』と、小学生の生きづらい現実に寄り添った話題作を放った工藤純子氏の書きおろし最新作。


「よくあるよね。大人に無理やりあやまらされたり、握手させられたり。本人同士は納得していないのに」

「なんで、そんなことになるんだろう」

「まあ、問題を大きくしたくないとか、さっさと終わらせたいとか……大人の都合もあるよね」


オレたちの気持ちは、いつもどこかに置き去りにされたままだ。(本文より)


小6のクラスで起きた、ランドセルに金魚のエサが入れられるという事件。被害を受けた子も、エサを入れた子たちも、いじめが起きている空気を感じつつ声をあげられなかったクラスメートも、そして、加害者としていじめに荷担した過去を持つ担任の教師だって、いじめという「現実」からはけっして逃れられない――。痛烈なメッセージが込められた一冊です。

カバー装画は、ミニチュア写真家・見立て作家としてNHK連続テレビ小説『ひよっこ』のタイトルバックや、一般文芸作品の装画で活躍中の田中達也氏が担当しました。



オーナメントりんごの感想オーナメント
被害者の立場と加害者の立場、どちらにも立って書かれているので、どちらかの立場に偏らずに読むことができます。

加害者にも被害者にも、各々の事情があって…
私は、加害者に憤りを感じるのではなく
『可哀想だな』と思いました。