娘も大好き!とても有名な漫画である『ちはやふる』
の作者である末次由紀さんが、ちはやふるの連載をしているうちに、キャラクターを書き込むために必要だと感じて始めた百人一首の勉強のために作り始めたノートを載せてくれているとても貴重な一冊です。
『百人一首、百人一首の向こうにある歌の数々を知るためのステップのひとつにしてもらえたら、嬉しいです。』
と前書きの一番最後に書かれていますが、美麗な絵と共に勉強できるこの一冊は本当に素晴らしかったです
この本の公式の本紹介はコチラ↓(講談社BOOK倶楽部より引用)
マンガ史上に残る傑作「ちはやふる」は、このノートから生まれた!
百人一首の名歌について作者が学び、アイデアをふくらませた秘蔵ノート、ついに公開!
ちはやぶる神代も聞かず龍田川 から紅に水くぐるとは 在原業平朝臣
逢ひ見ての後の心にくらぶれば 昔はものを思はざりけり 権中納言敦忠
瀬を早み岩にせかるる滝川の われても末に逢はむとぞ思ふ 崇徳院
百人一首は藤原定家から私たちに受け渡された切符だった――
千年受け継がれてきた名歌を、作者直筆のイラストと文字で学べ、千早、太一、新たちの名場面をもっと楽しめる!
百人一首は、もっとも身近な、手に取りやすい古典です。百の歌には、数多くの歌のエッセンスがつまっています。掛詞、歌
枕が入り、三十一文字をさらっと読んだだけではわからないような技巧が凝らされている歌が百人一首には多くあります。
あなたのことが恋しいという気持ちをただ歌にするのではなくて、かつての本歌を踏襲して、自分の知識、感性をすべてつぎこんで作られたような歌があります。
当代随一の歌人が集まって、技を競わせる歌合せのようなシステムがあったから、歌人たちは自分の技を磨いて磨いて磨き尽くそうとした。
そうして作られた歌のなかから、定家によって選ばれた百の歌。一千年読み継がれてきた歌には、やはりそれだけの力があります。
ノートを作りながら、このことを実感しました。
――「はじめに」より
あまり分厚くなく、堅苦しい感じが無いのが素敵
百人一首について、より深く知りたい!と思う方も
まだ百人一首についてあまり知らないけれど…
という方にもオススメできる一冊です