2021年の入試で大活躍した本だそうです

最初は、なんとなく青春系の小説なのかな?
と思いながら読み進めていったのですが

と思いながら読み進めていったのですが
ただの青春小説とは違いました!

中途視覚障がい者になることの、なってしまったことへの
想像を絶する恐怖や辛さ、感覚の違い、生活の変化
中途視覚障がい者を持つ家族、周囲の人々の
本人との関わり方の難しさ
他にも、思春期にある人間の苦悩や、もどかしさ
素直になることの難しさ…
親、友達、恋人、仲間との関わり…
様々な人々の想いがすれ違ったり、交わったり
時にはこんがらがったりしながら
最終的には非常に爽やかで
清々しいエンディングを迎えてくれる
人間ドラマと、青春ストーリーのいいとこどり
みたいな、とっても素敵なお話でした

朔と新のお母さん『加子』の嫌なヤツっぷりが
かなりリアルで、やたらと目がいってしまうのは
自分が母親という立場の人間だからなのか
それとも、加子の人間性が純粋に嫌だからなのか…
そこだけ、勝手にモヤモヤしてしまいましたが
でも、そんなジメジメした加子の存在と
他のキーパーソンとの対比がこのお話を
面白く感じさせてくれている要因の一つのような
気がして、更に面白かったです。
このお話に出てくる登場人物が
他の作品にも登場しているようなので
そちらの作品も気になってしまいました
次回はその作品を読んでみようかな
