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私は何処かへ向かう深夜バスを見送っていた
実際はバスよりも
緊急パトカーが何台も走ってきては目の前でUターン
その車内では
酔っぱらいみたいなひとが二人の警官に取りおさえられてるのがみえた
不夜城、
眠らない街
新宿だねー。
な光景

それは夢の国の、暗闇の中でとつぜんおこった
夢の国に行かなければ
普通に乗ってたと思う

ひと月前から買ってた22:00発神戸行き
出発の30分前
泣く泣くキャンセル
その事情をはなすと
バスのきっぷうりばの親切なおじさんが
翌日7:30発の昼特急なら一階の三列真ん中シートがぽつんと空いてると教えてくれたけど
昔、一度だけ
昼特急の一階席でバス酔いしたことがあって
渋滞で五時間くらい缶詰めになった恐怖から断念

新幹線で行けば良かったわけだけど
私の「まだ若い」と思いたい気持ちと
根っからの貧乏性なため
どーしてもバスは譲れない
しかし長時間のれるのか?
気持ち悪くなったらどうするか?
相反する自分の声が

悩んだ末に
1日に京都から22:40発の新宿行き(復路)までもキャンセル
つまり旅じたいを断念してしまった。

大好きなバスに乗る自信がなくなっちまった

そんなわけで見上げた空
新宿の夜空は意外と広かった。
東京の冬って
けっこう冷たい
あいにく寒いのが平気な私は
誰かあっためて
なんて言えたことすらないけど
私に布団を用意して
待ってくれてた、大好きないとこがいてくれたから
もうそんなに淋しくもならず
広い空に心を放ったあとは
あったかい電車にのって帰ったよ
ただ、
新宿発の夜の電車は
スキー場の山小屋みたいな匂いが
車両全体にたちこめていて
わたしの前に立った
会社の飲み会の帰りのような男女
その若い男の酒くさい息がわたしの鼻をかすめて
わたし窓をあけちゃった
おばさんの行動かな・・・
嫌み、またはヒガミととられたかな

私の胸のあたりにも
こんな窓とボタンがあったらいいのにと思った