※ツイッターに上げた文なので約140字ずつスペースで区切ります
拓「霧野ー」
蘭「ん?」
拓「ここだってば」
蘭「え?どこ」
拓「う、うわあぁぁぁ踏むなぁぁ!」
蘭「えっ!?おい神童、お前一体どこに…い、」
拓「な、何とか避けた…(フゥ」
蘭「し…神童…?(足元見つめ」
拓「ん?(見上げ」
蘭「…ち…」
拓「…」
蘭「ちっっっ…………っっちゃいぃっ!?!!」
*
拓「…と、かくかくしかじかで」
蘭「…」
拓「俺だって、さっきまでは普通に普通だったんだ。でもさっき、自分のドリンクを飲んだら」
蘭「体が小さくなった、ってか…」
拓「(こくり」
蘭「お前のドリンクってことは誰かが仕組んだってことじゃないのか?」
拓「えっ?でも、誰がこんなこと…」
蘭「それはわかんないけど…もしかしたら部員以外っていう可能性もあるしな」
拓「俺のドリンクはずっと部室にあったんだぞ?そう簡単には入れないんじゃ…」
蘭「いや、生徒は無理でも…」
拓「…まさか、先生が?」
蘭「ああ、その可能性は高い。加えて多分、化学あたりの先生だろうな」
拓「何で先生が…」
蘭「さぁ…それはわかんないな。無差別っていうのも考えられるし、何よりあの先生、実験大好きだろ」
拓「じゃあ、俺はたまたま被害に合ったってことか…」
蘭「まぁでも、そのうち戻るだろ。このままじゃ部活出れないし…今日はもう帰るか」
拓「霧野も帰るのか?」
蘭「?ああ」
拓「…ごめんな…」
蘭「気にすんな。皆には神童が体調不良で帰ったから俺も帰るって言っとくから」
拓「それ…お前は関係ないんじゃないか?」
蘭「俺が神童を放っておけるわけないことくらい、皆も承知してるさ」
拓「そ、そうか…」
蘭「よし、じゃあ帰るぞ。んー…ポケットに入りそうだな」
拓「う、わっ」
蘭「ほんとにポケットサイズだな。可愛い」
拓「か、可愛いとか言うなよっ」
蘭「はいはい、可愛い可愛い」
拓「怒るぞ!?」
蘭「そんなちっちゃい体で怒られても怖くないよ」
拓「むっ…(ポケット潜る」
*
【霧野宅】
蘭「ほら、着いたぞ」
拓「(もぞ)…あれ?霧野の家じゃないか」
蘭「そりゃ、お前小さくなってるし、俺だけ神童の家行ってもびっくりするだろ」
拓「霧野なら入れてくれたと思うけど…」
蘭「とにかくいいんだよ、うちで」
拓「まぁ、霧野が言うなら…降ろしてくれ」
蘭「踏むぞ」
拓「踏むなよ!」
蘭「だから俺の肩にでも乗ってろ」
拓「机に乗ってるからいい」
蘭「つまんないなー…」
拓「俺にとっては重大な事件なんだ、面白がるな!」
蘭「はは、ほんとちっちゃくて迫力ないな」
拓「うるさい!」
蘭「今お茶持ってくるから、大人しくしてろよ」
拓「ふん」
蘭(さすがに小さいと体を弄るのは難しいな…)
拓「おい、変な事考えてないだろうな」
蘭「いや全然」
*
蘭「はい、お茶」
拓「…コップが大きい…」
蘭「と、思って。さっき見つけたんだ、人形用の小さいコップ」
拓「人形用…(ずぅん」
蘭「落ち込むなよ、多分すぐ戻るから」
拓「…お前は気楽でいいだろうが…」
蘭「?」
拓「俺は!すごく困ってるんだぞ!」
蘭「わかってるよ、喚くなってチビ神童」
拓「チビじゃない!」
蘭「いや、チビだろ…身長10センチくらいだし」
拓「チビじゃないっ…」
蘭「あ、泣くなよ…」
拓「う、ぇっ…霧野の、ばか…っ(ぐす」
蘭「ごめんって、謝るから…な?」
拓「俺…このまま元に戻れなかったらどうしよう…」
蘭「神童…」
拓「サッカーももうできないのかっ…?」
蘭「お前がネガティブになってどうするんだよ。戻りたいんだろ?だったら、俺が手伝うから、元に戻る方法探そうぜ」
拓「きりの…っ、ごめん、そうだよなっ…元の体に戻って、また皆とサッカーするんだ!」
蘭「ああ!その意気だ!」
拓「じゃあ…まずはどうしよう」
蘭「うーん…あ、これはどうだ?」
拓「?」
蘭「例のドリンクをもう一度飲む」
拓「えっ」
蘭「可能性がなくはないだろ」
拓「ま、また小さくなったら…」
蘭「それは流石にないと思うけどな…ほら、とりあえずは実行あるのみだ」
拓「わ、わかった」
蘭「コップ、いれるぞ」
拓「あ…ああ」
蘭「…はい、飲んで」
拓「…(ゴク)…っ!」
蘭「し、神童!?」
拓「っ、げほっ、むせた…(涙目」
蘭「な…何だよ…紛らわしいな」
拓「特に変化は、なしだな」
蘭「そうか…」
(~めんどくさいから色々試したのは省☆略~)
拓「…」
蘭「…戻らないな」
拓「…もう、夜…だな」
蘭「…くそっ、まさか本当に戻らないのか…?」
拓「…」
蘭「…そんな顔するな。絶対元に戻してやるから…そんで、犯人を突き止めに行こう」
拓「ごめんな、霧野…ありがとう」
蘭「…」
拓「もう…いいよ。俺、ずっとこのままで…頑張るから」
蘭「そんなの…そんなのだめだ」
拓「でも」
蘭「絶対って言っただろ。絶対…俺の大好きな神童に、戻してやる」
拓「霧野…っ」
蘭「あ…も、もちろん神童ならどんなサイズでも好きだぞ?」
拓「ふふ、わかってるよ」
蘭「でも…やっぱり俺は、いつもの神童が一番好き…愛してるんだ」
拓「…う、ん」
蘭「もし戻らなくても、俺がずっとそばにいるよ」
拓「…ありがとう。俺も、霧野のこと、…大好きだ」
蘭「…神童…」
拓「き、りの…」
蘭「…ん(ちゅっ」
拓「っ!」
蘭「ごめん、びっくりしたよな」
拓「い、いや…大丈夫、っ!」
蘭「えっ」
拓「うわっ…!」
蘭「っ…!」
拓「…あ」
蘭「…あ…」
拓「あれっ…も、戻った…?」
蘭「神童…体が元に…」
拓「戻った…みたいだ」
蘭「って…ことは…」
拓「元に戻る方法、って…」
蘭「…愛する人の口付け、みたいな?」
拓「そ、そんなことって…」
蘭「いや、でも実際そうだったし…」
拓「…何、か」
蘭「単純、だったんだな…」
拓「…霧野」
蘭「ん?」
拓「…ありがとな」
蘭「…どういたしまして。…神童、」
拓「?」
蘭「もう一度、キスしていいか?」
end
作成日:2012.10.12