※ツイッターに上げた文なので約140字ずつスペースで区切ります


拓「霧野ー」

蘭「ん?」

拓「ここだってば」

蘭「え?どこ」

拓「う、うわあぁぁぁ踏むなぁぁ!」

蘭「えっ!?おい神童、お前一体どこに…い、」

拓「な、何とか避けた…(フゥ」

蘭「し…神童…?(足元見つめ」

拓「ん?(見上げ」

蘭「…ち…」

拓「…」

蘭「ちっっっ…………っっちゃいぃっ!?!!」


拓「…と、かくかくしかじかで」

蘭「…」

拓「俺だって、さっきまでは普通に普通だったんだ。でもさっき、自分のドリンクを飲んだら」

蘭「体が小さくなった、ってか…」

拓「(こくり」

蘭「お前のドリンクってことは誰かが仕組んだってことじゃないのか?」

拓「えっ?でも、誰がこんなこと…」


蘭「それはわかんないけど…もしかしたら部員以外っていう可能性もあるしな」

拓「俺のドリンクはずっと部室にあったんだぞ?そう簡単には入れないんじゃ…」

蘭「いや、生徒は無理でも…」

拓「…まさか、先生が?」

蘭「ああ、その可能性は高い。加えて多分、化学あたりの先生だろうな」


拓「何で先生が…」

蘭「さぁ…それはわかんないな。無差別っていうのも考えられるし、何よりあの先生、実験大好きだろ」

拓「じゃあ、俺はたまたま被害に合ったってことか…」

蘭「まぁでも、そのうち戻るだろ。このままじゃ部活出れないし…今日はもう帰るか」

拓「霧野も帰るのか?」

蘭「?ああ」


拓「…ごめんな…」

蘭「気にすんな。皆には神童が体調不良で帰ったから俺も帰るって言っとくから」

拓「それ…お前は関係ないんじゃないか?」

蘭「俺が神童を放っておけるわけないことくらい、皆も承知してるさ」

拓「そ、そうか…」

蘭「よし、じゃあ帰るぞ。んー…ポケットに入りそうだな」


拓「う、わっ」

蘭「ほんとにポケットサイズだな。可愛い」

拓「か、可愛いとか言うなよっ」

蘭「はいはい、可愛い可愛い」

拓「怒るぞ!?」

蘭「そんなちっちゃい体で怒られても怖くないよ」

拓「むっ…(ポケット潜る」

【霧野宅】

蘭「ほら、着いたぞ」

拓「(もぞ)…あれ?霧野の家じゃないか」


蘭「そりゃ、お前小さくなってるし、俺だけ神童の家行ってもびっくりするだろ」

拓「霧野なら入れてくれたと思うけど…」

蘭「とにかくいいんだよ、うちで」

拓「まぁ、霧野が言うなら…降ろしてくれ」

蘭「踏むぞ」

拓「踏むなよ!」

蘭「だから俺の肩にでも乗ってろ」

拓「机に乗ってるからいい」


蘭「つまんないなー…」

拓「俺にとっては重大な事件なんだ、面白がるな!」

蘭「はは、ほんとちっちゃくて迫力ないな」

拓「うるさい!」

蘭「今お茶持ってくるから、大人しくしてろよ」

拓「ふん」

蘭(さすがに小さいと体を弄るのは難しいな…)

拓「おい、変な事考えてないだろうな」

蘭「いや全然」


蘭「はい、お茶」

拓「…コップが大きい…」

蘭「と、思って。さっき見つけたんだ、人形用の小さいコップ」

拓「人形用…(ずぅん」

蘭「落ち込むなよ、多分すぐ戻るから」

拓「…お前は気楽でいいだろうが…」

蘭「?」

拓「俺は!すごく困ってるんだぞ!」

蘭「わかってるよ、喚くなってチビ神童」


拓「チビじゃない!」

蘭「いや、チビだろ…身長10センチくらいだし」

拓「チビじゃないっ…」

蘭「あ、泣くなよ…」

拓「う、ぇっ…霧野の、ばか…っ(ぐす」

蘭「ごめんって、謝るから…な?」

拓「俺…このまま元に戻れなかったらどうしよう…」

蘭「神童…」

拓「サッカーももうできないのかっ…?」


蘭「お前がネガティブになってどうするんだよ。戻りたいんだろ?だったら、俺が手伝うから、元に戻る方法探そうぜ」

拓「きりの…っ、ごめん、そうだよなっ…元の体に戻って、また皆とサッカーするんだ!」

蘭「ああ!その意気だ!」

拓「じゃあ…まずはどうしよう」

蘭「うーん…あ、これはどうだ?」


拓「?」

蘭「例のドリンクをもう一度飲む」

拓「えっ」

蘭「可能性がなくはないだろ」

拓「ま、また小さくなったら…」

蘭「それは流石にないと思うけどな…ほら、とりあえずは実行あるのみだ」

拓「わ、わかった」

蘭「コップ、いれるぞ」

拓「あ…ああ」

蘭「…はい、飲んで」

拓「…(ゴク)…っ!」


蘭「し、神童!?」

拓「っ、げほっ、むせた…(涙目」

蘭「な…何だよ…紛らわしいな」

拓「特に変化は、なしだな」

蘭「そうか…」

(~めんどくさいから色々試したのは省☆略~)

拓「…」

蘭「…戻らないな」

拓「…もう、夜…だな」

蘭「…くそっ、まさか本当に戻らないのか…?」

拓「…」


蘭「…そんな顔するな。絶対元に戻してやるから…そんで、犯人を突き止めに行こう」

拓「ごめんな、霧野…ありがとう」

蘭「…」

拓「もう…いいよ。俺、ずっとこのままで…頑張るから」

蘭「そんなの…そんなのだめだ」

拓「でも」

蘭「絶対って言っただろ。絶対…俺の大好きな神童に、戻してやる」


拓「霧野…っ」

蘭「あ…も、もちろん神童ならどんなサイズでも好きだぞ?」

拓「ふふ、わかってるよ」

蘭「でも…やっぱり俺は、いつもの神童が一番好き…愛してるんだ」

拓「…う、ん」

蘭「もし戻らなくても、俺がずっとそばにいるよ」

拓「…ありがとう。俺も、霧野のこと、…大好きだ」


蘭「…神童…」

拓「き、りの…」

蘭「…ん(ちゅっ」

拓「っ!」

蘭「ごめん、びっくりしたよな」

拓「い、いや…大丈夫、っ!」

蘭「えっ」

拓「うわっ…!」

蘭「っ…!」

拓「…あ」

蘭「…あ…」

拓「あれっ…も、戻った…?」

蘭「神童…体が元に…」

拓「戻った…みたいだ」

蘭「って…ことは…」


拓「元に戻る方法、って…」

蘭「…愛する人の口付け、みたいな?」

拓「そ、そんなことって…」

蘭「いや、でも実際そうだったし…」

拓「…何、か」

蘭「単純、だったんだな…」

拓「…霧野」

蘭「ん?」

拓「…ありがとな」

蘭「…どういたしまして。…神童、」

拓「?」

蘭「もう一度、キスしていいか?」


end


作成日:2012.10.12