続き…

オジサンが2人、試行錯誤 悶絶脱糞の末たどり着いたバックシートの数釣りパターン(④参照)

鍵のかかった複雑難解の引き出しが、一旦あいてしまえば バス釣りは再現性が効く釣り
それが全米で何億もの賞金がかけられ、ゲームフィッシュとして長きに渡り愛されている理由でもある

おそらくこの日、最も楽しく 最も堅実に安定してスコアを揃えられる、数少ない強いパターンの1つであるのは間違いない      但し…


















写真は必ず逆光(笑)

上はキロあるなしがポロッと混じる程度あせる  更に1つ上に突き抜けるにはまだまだ弱い釣り

しかし、久々の亀山を堪能するにはもはや充分、そしてバックシート  のオジサン…





















激しく昇天なり  ( ´∀`)ラブラブ












さて、問題はもう一人…前で半べそをかきながらエレキを踏み続けるバルキーホッグなオジサン汗

バックシートの為に その釣りで釣れるボートポジ、釣れるタイミングに釣れる場所をランガンし

言うなれば、自分の一発狙いで大切な朝の時間を犠牲にしてまでもバックシートの為に健気に そして渾身的に身を粉にし確立したパターン


なのに…





















もう飽きた…と、釣り人から戦場カメラマンへとあっさり転向 (-_-#) さすがはB型…



ならばここから、既に肉離れの右腕~肘をやられ  風邪が悪化しつつある手負いのジグマン登場(^_^;)

ニアザシャローがある、その付近の見えない水深にあるカレントの効いた沈み物のナニカ、及びその周辺の小さなフラットスポットにジグを通す

丁寧にそして丁寧に、枝を1本1本かわしては落とし  落としては停め、時には2又部分に引っかけシェイクシェイクシェイクしながら決して怒らずいつも静かに笑っている
東に病気の子供がいれば行って看病し 西に病気の母あれば 行って稲穂を束ね 1日に少しの玄米と野菜を食べ  誉められもせず苦にもされない…そんなものに私はなりたい


by 宮沢賢治もがっかり…


などと詩を朗読していると    コンッ♪  という デカイ奴がジグを水と共に一気に吸い込む 1回コッキリの短くて強いバイト…


(゜ロ゜;喰ったビックリマークビックリマーク


ここは冷静沈着イソギンチャク、ラインスラッグを素早く巻き取り、水面までロッドテイップを下げ…充分なロッドストロークを確保

そして 太軸のフック先端を上顎に掛けるべく ロッドを引き寄せるように一気に合わせる



せぇ~の  ホレッ!!!!



ギュイ~ン とラインが張り詰め、手元にあの懐かしいイヤイヤと頭を振る ズズンとした重み、が伝わるラブラブ


(*´ω`*)これだよこれアップアップアップ



そして入り組んだ立ち木の根元から そいつを剥がすべく ヌュイ~ン とロッドにトルクをかけた瞬間…                         フッ…とテンションがなくなる


















(  ;∀;)バ、バレタ~~~~~~汗

浮気じゃないよ






スイムベイトのバイトは0… ジグに持ち変え、耐えに耐えてやっと獲った何時間振りの…イヤ、1年半と何時間振りの亀山産デカバスのバイトがぁ汗汗汗



なんでだょ…ジグを見るとトレ-ラ-のラトルホッグがバックリと半分いかれてる(-_-#)

多分、ラインが途中枝を介し 上方向ではなく、バスの口の中で横方向にジグが動き、結果倒れたままのジグを ワザワザバスの口の中からジグをご丁寧に きれいに抜き取ったらしい

このジグのブラインドの釣りをしているとまぁまぁあること…でも…今かぁ、ここでなるかねダウン

しかも、今の気合いを入れたストロング金剛ばりの合わせで 更に右腕肘の痛みが激増あせる

それはもはや投げる度に 肘にスタンガン並の電流がビリビリ爆弾走る、唯一減水の為にカバーゲームでのジグの押し込みが無いのが救いだ

大丈夫!肘は折れても心は折れて無い、だって お久しぶりの亀山なんだもの 、例え海綿体がポッキリ真っ二つに折れようとも心は折れないのだよ  ガーハッハッハッ(  ̄▽ ̄)


ここから又暫く ギルバイトや小バスが突っついたり持ち上げたりするイタズラなバイトに心弾ませ

更に時おりタマキンをギュウギュウと鷲掴みにしビーチクをキュッ♪と摘まみながら 何とかモチベーションをキープしつつ

“いい風”が当たるタイミングで  先行者のボートが出るのを待ち、つかさず入ったホテル下


その狙い済ました数投目、枡護岸を転がすように落とし、そのままラインを張るでも緩めるでもなく ブレイク上から深い側スイ~っと横切るようにスライドフォールさせたジグを


ギュン!とティップが引き込まれるくらいの明確なバイト!!


反射的にそのままのけ反るように合わせるビックリマーク



グッグ~~っと重量感のあるトルクで沖へ走り、今度はグイグイと下へと潜る



クラッチを切るか!?  イヤ、合わせがヤバイ、絶対甘掛かりだ、追い合わせをもう一発お見舞いしないと!!


奴が下を向いているのを確認してから 右手をブランクに添え、そりゃ!!  と追い合わせを一発…入れようとした瞬間





無…汗       軽くなっちゃった 汗汗汗
















(|| ゜Д゜)ガーン








1年半と何時間+更に何時間…狙っていたバイトを又…そして又しても逃した


ショック…どれくらいのショックだったかと言うと、 ユーミン と JUJUの素顔がそっくりで、化粧を落とすともはや誰が誰だかわからない時くらいのショック汗



ここでハイデッキに崩れ落ちた、そして何か ギリギリで張りつめていた物が  プチン♪ と、音を立てて切れた…



立つとズボンが落ちた…切れたのはベルトだった


右腕はもう上がらない…ホテル下で秋風に吹かれ 膝までずり落ちたズボンを上げようともせず  遠い青空の一点を見つめ佇むオジサン汗


涙はもう出ない、代わりに体中の毛穴からは亀虫のニホイにも似た変な汁が噴き出してくる




今日はこんな日なのか…チクショ―!  汗汗汗汗汗



傷んだ右腕で  ラインをたぐり寄せ 結び替える、老眼でもう手元はよく見えない…そう、まだ諦めてなんかいない  終わっちゃいないんだ  




絶対に諦めてなるものか!



強い決意、壊れそうなメンタルを必死で繋ぎ止め 次の場所へと再びペダルを蹴った…ズボンは足首に絡まったまま



そしてその強靭で崩れない熱い思いが  再び奇跡を起こす!



次回最終回  『流星の爪痕』 へ続く