
ラパラは塗装が弱い…よく言われますが…
たわけ~ぃ!!
(`□´)
バルサルアーとプラ素材を混同してはいけません、けっして塗装自体が弱いのではなく…ルアーがモロイだけなの!(笑)
そりゃあ当たり前です、生き物である柔らかいバルサをフォイルと塗膜で包んだだけですから

しかも真ん中にはシャフトハンガーをそのバルサで挟み込んでいるシャフトスルー構造なのですから
キャストの際ハードヒットしたり、根掛かりしてグイーッ!! こんなんで各シャフト出口に力が掛かりピキッ♪と塗装にヘアークラックでも入ると…

こんな風に浸水


こうなるとシースルーラパラとなり、すっかり中が透けてしまい、見て下さい やや恥ずかしげに顔を赤らめております
上のラパラ君はその典型で、尻アイとリップからの浸水によるアルミ溶解、本来こうなる前に気づき リペアを施すのが得策ですが…ん~残念(T-T)
当時ラパラミノーに使うバルサ材はエクアドル産のバルサの木の、更に中心に近いある部位から切り出したバルサボードのみを使用していました(現在は知らん

これは バルサ材の目が詰まっているのにそれでいて軽いという全く相反する部分と
繊維が一定方向に揃っていて硬い(強度が出る)、それに高い浮力の数値位置で基準を揃えるという一見矛盾する部分を高い次元で実現させる為に行き着いたのがエクアドル産のバルサの木のその部位のみをを使用する理由なのです

因みに4℃の水の比重を1とした場合、一般的なバルサの気乾比重は約0,15~0,2、エクアドル産のラパラ使用の当時使用のバルサ材は約0,12~0,23
ラパラはこの軽い方の0,12の比重側にバルサボードを全て揃えようとした訳です
もうね職人ですよ…プロのプライド、人様からお金を頂き商品をお買い上げ頂くという事はねこう言う事なんですよ

たかが0,1の差かよ!ヘイメ~ン…などと思うかも知れませんが

この後 ミノー成形したバルサにはステンシャフトが組まれ、ウェイトを噛ませ、リップがはめ込まれ、リング、フックがぶら下がります
そして何より塗装、ラパラのホイルワークと共にあの塗装が施されて重みを増す訳ですから…
『ラパラ希釈』いつだったかそんな言葉が遥か昔に巷で密かに囁かれていました
ラパラルアーは、今やルアー塗装ではお決まりのディッピング(どぶ浸け)をしません、薄い塗膜を何層か吹き重ね仕上げます
これもバルサの比重、たかが0,1の浮力をいかしたあの弱々しい動き、あれを殺さない為に塗膜は極力薄く、それでいて強度が出せるギリギリのライン選択が、手間もかかるこの吹き上げによる仕上げだったんですね
仕上げは勿論大事ですが、それよりもっと重要なのはバルサを成形後のバルサ本体の下処理です
ご自分でルアーを製作されるビルダーの方はここで大きく頷いているはず(笑)
ラパラミノーはこのバルサの下処理の際、バルサ材を一旦ギュッ♪としめて強度を上げ、上塗りの塗料の吸い込みを防ぎ、尚且つ乾燥の早いある特殊な配合をした下地処理材を使いバルサの下処理を施していました
これが前記した、門外不出の成分と配合比の塗料『 ラパラ希釈 』と謳われた絶対に表に出ない、イヤ 出さない下処理材なんです
なんだか…
ワクワクして股間が膨らんじゃいます(笑)
若かりし頃ラパラにやられ、当時同じミノーが作りたく、解体分解し 嗅いだりなめたりしゃぶったり、ハタマタ入れたり出したり回したりして沢山のラパラパクりミノーを作っては見たものの…
似た感じまではいくものの、やはり決定的に何かが違う…何かが…何だろう

ラッカー、ウレタン、セルロースに浸けてズロース履いて…シンナーだって飲んだり吸ったりかぶったり…
最終的には本家のラパラから、リップやシャフト、ブロンズリングとフックまで移籍と…もうラパラでいいんじゃね~の(笑)
そんな心の声を振り切り、必死で作り上げた偽ラパラミノーことパクりミノー

その決定的な違いが…上記した理由だと気づいたのは、下の毛も生え揃った後のそれから随分たってから

しかし、ラパラにやられ、たかがルアー1つに…しいてはたかがミノー1つに死苦八苦し悶絶していたのは自分だけではなく、あのダイワさんだって…

ダイワさんがモロパクりで当時販売した“バルサミノー”さて…この中の1つだけがバルサミノーです、2つはラパラね(笑)
今じゃカーボン多軸シート始め沢山の特許パテントを取得し、業界一特許にゃうるさいと言われているダイワさん、アッ、今はグローブなんたらだっけか(^_^;)
そのダイワさんともあろうものが、モロパクりどころかほぼ完コピです、他にもコネリーや多々


ご丁寧にリップの刻印まで真似ちゃってるんですよ奥さん、今じゃあんなに小姑のようにうるさいんですけどね(  ̄▽ ̄)
ただ…見た目完コピの割には動きだけは、やはりラパラのそれとは比べ物にならない全くの別物、まだ自分の作ったパクりミノーの方がましなレベル
でもねダイワさん…気持ちはわかるぞ、気持ちは

そしてもう1人ラパラにやられた有名な方がおられます“HMKL”ことハンクルの総裁 、友蔵…イヤ、泉和摩プロ
先日のトップ50北浦戦で、並みいる若者を踏みつけてのシングル入賞、泣けます

“ハンクル”の名前の由来、ハンドメイドカズマルアーズ、略してHMKL(ハンクル)、これを日本語でかくと…“半狂”です、半分●●っちゃった訳です、何に狂っちゃったか?
もはやお分かりでょう(^_^;)
あの方、かつてそんな大先輩方ばかりが夜な夜な集まる集団(クラブ)まで立ち上げたりと…相当ハンクルな訳です(笑)
今度よく見て下さい、顔は笑ってますけど瞳の奥は全く笑ってませんよ((((;゜Д゜)))アァ~
なんだか話が随分と横道にそれました…
次回、ラパラの あの動きの秘密を暴いちゃいましょう

