都会の雑踏を足早に歩く人々は、今日も他人を気にする事なく、皆前を向いて一心不乱に歩いています
まるで皆 何かに追われているかのように…
そんな大都会、ふと歩みを緩めてみると 目の端になんとなく赤い物が“んッ?”

とある新宿の細い路地裏、ゴミ集積所のフェンスが立つ更にその裏、不法投棄の自転車やテレビが散らばる物陰に…ひっそりと バレないように隠れたたずむ小さな赤い実達

まんまるくて見覚えのある赤…1つ手に取るべく拝借

ヘビイチゴの実
うわぁ~ヘビイチゴだぁ( ´∀`)アハハ~
遥か大昔、奥多摩湖南岸にある遊歩道が土砂崩れもなく まだ通行可能だった頃、小学生の自分は奥多摩湖に通っていた
まだバスの存在が知られていなかった奥多摩湖は足場の悪さも手伝ってバージンバスの宝庫でまさにパラダイスでした
ラパラやホッテントット、ジッターバグ、ZARA、バルサミノーやコネリー、何を投げても疑う事なく、奥多摩湖の美しい体高のあるブロンズバック達は口の奥深くルアーをくわえこんでくれた
大好きな湖だった奥多摩湖、誰も足を踏み入れる事の無い南岸の山の中に、人幅程のとても道とは呼べないような、ただ平坦っぽいデコボコの南岸遊歩道と名前だけ立派なほぼ獣道、すれ違う人も皆無
初夏になると決まって、その細い山道の両脇に沿うように、ズラ~~ッと緑の中に赤い帯が出来る、それがヘビイチゴの赤いベルトだった
南岸釣行は一旦足を踏み入れるともう戻れない、その間店はおろか水のみ場等人工物は何もない、ただ山の中を 時にはロッド片手に崖を登り降りしたり、釣りをしながら10時間程延々歩き回るという…
なので1日分の食料のペース配分がとても大事なのだが…そこはほぼそこら辺の犬と大差ない脳ミソの自分
大概持っていったオニギリは昼を待たずしてなくなっている
水筒の水も既に残り少ない…
このままじゃ午後からは飲まず食わずだ
そんなバカ小学生の危機を救ってくれたのが季節限定のこのヘビイチゴの身達
野イチゴだぁ!…赤い身の群生と食料を見つけたことに興奮して何も考えず、ただ見た目でそう決めつけていた(^_^;)
実際ヘビイチゴと野イチゴは全く違うんだけども、所詮犬レベル…イヤ、野良犬レベルの小学生の自分からすればどっちでもいい(笑)
食べ比べると野イチゴはそれなりに甘味があり食感もイチゴのそれっぽくまさにイチゴの親戚
方やヘビイチゴは、収穫し忘れて放置されたブドウのような食感で甘味はなく、味はほぼ無味、ただ噛んでると遠くの方でラズベリーのあの甘酸っぱさが見え隠れする…
でもあくまでも見え隠れするだけでけっして見えないっていう(笑)
それでもジューシー感はあるので喉の渇きは結構癒えるのである
そんなヘビイチゴを、なにしろ一心不乱で食い漁った、それを野イチゴと疑わずに
辺り一帯のヘビイチゴを一通り食い尽くすと、今度は小さな沢から水をゴクゴクと直飲み…もはや生活レベルが熊と同じだ
なにしろそんなふうにこのヘビイチゴには当時毎年この時季お世話になり、命をつないでもらった恩人でもある
シーズン中にはイチゴの縄張り争いで、よく月の輪熊と遭遇し取り合いにもなったりした、そのへんの話しはまたの時にでも…
まぁとにかく、そんな懐かしさが一気にフラッシュバックし、せっかくだから当時の感謝の念もこめ食べてみることにした(笑)
よぉ~く洗って
パクっと一口…
そうそうこの味だよこの味(T^T)なつかすぃ~
甘味もなく無味でジューシー、それでいてどこか遠~くの方で見え隠れする…
微かなアンモニア臭~
どうやらこの味気無く無機質な都会は、人も植物も変えてしまうらしい
俺の思い出返せ~~!! チクショ~~
真鴨、捕まえた?(^_^;)
まるで皆 何かに追われているかのように…
そんな大都会、ふと歩みを緩めてみると 目の端になんとなく赤い物が“んッ?”

とある新宿の細い路地裏、ゴミ集積所のフェンスが立つ更にその裏、不法投棄の自転車やテレビが散らばる物陰に…ひっそりと バレないように隠れたたずむ小さな赤い実達

まんまるくて見覚えのある赤…1つ手に取るべく拝借

ヘビイチゴの実

うわぁ~ヘビイチゴだぁ( ´∀`)アハハ~
遥か大昔、奥多摩湖南岸にある遊歩道が土砂崩れもなく まだ通行可能だった頃、小学生の自分は奥多摩湖に通っていた
まだバスの存在が知られていなかった奥多摩湖は足場の悪さも手伝ってバージンバスの宝庫でまさにパラダイスでした
ラパラやホッテントット、ジッターバグ、ZARA、バルサミノーやコネリー、何を投げても疑う事なく、奥多摩湖の美しい体高のあるブロンズバック達は口の奥深くルアーをくわえこんでくれた
大好きな湖だった奥多摩湖、誰も足を踏み入れる事の無い南岸の山の中に、人幅程のとても道とは呼べないような、ただ平坦っぽいデコボコの南岸遊歩道と名前だけ立派なほぼ獣道、すれ違う人も皆無
初夏になると決まって、その細い山道の両脇に沿うように、ズラ~~ッと緑の中に赤い帯が出来る、それがヘビイチゴの赤いベルトだった
南岸釣行は一旦足を踏み入れるともう戻れない、その間店はおろか水のみ場等人工物は何もない、ただ山の中を 時にはロッド片手に崖を登り降りしたり、釣りをしながら10時間程延々歩き回るという…

なので1日分の食料のペース配分がとても大事なのだが…そこはほぼそこら辺の犬と大差ない脳ミソの自分
大概持っていったオニギリは昼を待たずしてなくなっている

このままじゃ午後からは飲まず食わずだ

そんなバカ小学生の危機を救ってくれたのが季節限定のこのヘビイチゴの身達

野イチゴだぁ!…赤い身の群生と食料を見つけたことに興奮して何も考えず、ただ見た目でそう決めつけていた(^_^;)
実際ヘビイチゴと野イチゴは全く違うんだけども、所詮犬レベル…イヤ、野良犬レベルの小学生の自分からすればどっちでもいい(笑)
食べ比べると野イチゴはそれなりに甘味があり食感もイチゴのそれっぽくまさにイチゴの親戚
方やヘビイチゴは、収穫し忘れて放置されたブドウのような食感で甘味はなく、味はほぼ無味、ただ噛んでると遠くの方でラズベリーのあの甘酸っぱさが見え隠れする…
でもあくまでも見え隠れするだけでけっして見えないっていう(笑)
それでもジューシー感はあるので喉の渇きは結構癒えるのである
そんなヘビイチゴを、なにしろ一心不乱で食い漁った、それを野イチゴと疑わずに

辺り一帯のヘビイチゴを一通り食い尽くすと、今度は小さな沢から水をゴクゴクと直飲み…もはや生活レベルが熊と同じだ

なにしろそんなふうにこのヘビイチゴには当時毎年この時季お世話になり、命をつないでもらった恩人でもある
シーズン中にはイチゴの縄張り争いで、よく月の輪熊と遭遇し取り合いにもなったりした、そのへんの話しはまたの時にでも…
まぁとにかく、そんな懐かしさが一気にフラッシュバックし、せっかくだから当時の感謝の念もこめ食べてみることにした(笑)
よぉ~く洗って

そうそうこの味だよこの味(T^T)なつかすぃ~
甘味もなく無味でジューシー、それでいてどこか遠~くの方で見え隠れする…
微かなアンモニア臭~
(T▽T)
どうやらこの味気無く無機質な都会は、人も植物も変えてしまうらしい
俺の思い出返せ~~!! チクショ~~

真鴨、捕まえた?(^_^;)