前回の眼球にフックが刺さった事故のお話いかがだったでしょうか

ちょっとグロかったですかね ただ後にも先にも 眼球に刺さった人間にはまだ会った事がないので

この貴重な体験、悲惨さをお伝えした上で 事故注意の喚起に少しでもなればと思いました

後、この記事を書く上でもう1つ 必ず書いておきたい事があります…

それは その事故を起こした側の人間です
前回にはあえて 伏せて書きましたが その本人は仮にA君としておきます

父子家庭のA君は背が大きく 少しやんちゃで暴れん坊ながら そこそこ勉強も出来

正義感や 責任感がもの凄く強く いつも大きな声を出して廊下を走っているような 釣りが凄く好きな活発な子でした


事故以来 心配して何度も家にお見舞いに寄ってくれたり
自分の集めていたルアーを綺麗なお菓子の空き缶に入れ
『これ、あげるよ…』
とくれたり、そんな大事な物いいよと断っても

『俺の気持ちだから…』と
頑として下げませんでした、そして帰り際には必ず
『ごめんね…(;_;)』と
寂しそうな顔で頭を下げて帰ってました…

そんなんで眼帯が取れた頃 数人の友人のみと A君の家で快気祝いの様な事をしてもらいました

話題はやっぱり釣りや 今回の事故を笑い話にしての 『お前が悪い!』的な たわいもない冗談の言い合いでした

そんな時、突然A君が泣きだしました 周りは『?』ナンデ
『ゴメン…ゴメン…』と繰り返すだけのA君…

その日は何だかばつが悪く お開きになりましたが
帰り際 部屋の隅に立てかけられたタックルに何気なく目をやると
大事にしていた竿は真ん中から折られ、ベイトリールは事故当時のバックラッシュしたままで放置されていました…

それを見た時、あまりのショックと動揺で、何も言わずに帰って来てしまいました(T_T)

その後、何となく2人共バツが悪く、学校での会話も素っ気ないものになってしまい

彼は好きだった釣りを一切止め 校内では悪党になり 横道にそれ、今でもやさくれた生活を送っているそうです…


あの時 傷ついたのは自分じゃなく 相手の方が何倍も傷ついていたんだと…

全く気付かなかった愚かさ 又気づいた後もどうすればいいのか解らず そのままにしてしまった自分…情けない!

今でも心のシコリとして 残っているんです

ゴメンA君 オレ何の言葉もかけられなかった…ゴメン(;_;)