意識しない心の傷。 | かなごんとモコの喜怒哀楽な生活

かなごんとモコの喜怒哀楽な生活

思いがけない2人目の病気。水無脳症。
生まれるまでの不安や葛藤、無事生まれてきてからの生活などを綴ります。

今日は総合病院に研修に行くことになっていました。

研修内容は今の仕事で関わる方に関係することであり、支援をする上でおすすめされたので、まずは知ろうと参加を決めました。

ただ少し不安だったのは、会場が総合病院だということ。

モコさんを看取った病院です。


モコを連れて家に帰った後、かなごんを連れて物品や薬の返却に一度来たっきりです。最期の入院代の精算に来た日でもありました。

確か同時に寄付の話を聞いたので、四十九日よりはるかに前の日でした。

かなごんが一緒に来てくれてたから正気を保ててました。


かれこれ5年以上足を踏み入れてない総合病院。

不安だったけど、大丈夫だろうと、不安なのは未経験な研修に対しても感じているのだろうと思ってました。


なんとなく具合がすっきりしない感じで研修に向かい、総合病院に繋がる交差点を曲がってから、じわじわ涙が出てきました。

どんどん自分が悲しみに覆われていって、駐車場に付き車を停めると、ボロボロ涙が止まらなくなりました。


こんな姿を他の人に見られるわけには…


助手席の座面の方に屈んで、目にタオルを当てて、意識して大きく呼吸をするけど、涙が止まりません。


やばいやばい!

目も腫れるし、なにより涙が止まるのか?!


焦るし悲しいし不安になるし…

研修本部に事情をメールして欠席するか…

でもせっかく来たのに…

とにかく頭を切り替えなければ!


自分を奮い立たせる時に聞くUVERworldのCORE PRIDEを音量上げて聞いて、音楽に集中し、

その後Eveのファイトソングを聞いて立て直し、目の赤みが誤魔化せる範囲まで落ち着いたのを確認して車外に出ました。

この時期なら花粉症かな?とも思われるだろう…

外に出るまで15分近くかかりました。


駐車場は以前と同じように風が強くて、

見上げた景色はモコさんと来てた頃と変わらなくて、

歩く道は面会に通ってた時と同じで。

無心で歩きました。

欠片もあの頃を思い出さないように。


幸い、会場は通院してた頃に入ったことも見たこともない場所だったので平静を保てました。

でも、そんな出来事と研修内容が馴染み無さすぎて途中までわけわからなくて、おとなしく座ってました。


自分がこんな風になるとは思っていませんでした。

モコさんのことは、泣かずに笑って話せる場面も多いので。

ただ意識して避けてる時もあるので…

もう5年以上たったけど、まだまだ私の中では傷として残ってる部分もあるようです。