Hickey超訳・古事記
《下つ巻》




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Hickey超訳・古事記

《下つ巻》

⬇️ もくじ⬇️



伊邪本若気王

(イザホワケノミコ)

《履中天皇》





~墨江中王の反逆~

(スミノエノナカツノミコのはんぎゃく)


仁徳天皇の御子の

伊耶本若気王(イザホワケノミコ)

伊波礼(いわれ)若桜宮で天下をしろしめ

第十七代天皇・履中天皇に即位したんだよ‼️

この天皇(すめらぎ)

葛城の曾都毘古(ソツビコ)の子

葦田宿禰(アシタノスクネ)の娘

黒比売命(クロヒメノミコト)

娶って生んだ子は

市辺之忍歯王(イチノヘノオシハミコ)

次に

御馬王(ミマノミコ)

次に妹の

青海郎女(アオミノイラツメ)

またの名は

飯豊郎女(イイドヨノイラツメ)

併せて三人だよ‼️


天皇(すめらぎ)難波宮にいた時に

大嘗(おおにえ=新嘗祭)の後の

豊明(とよのあかり)で大御酒(おおみき)を呑み

浮かれて良い気分で寝てまったんだわ⁉️

をぃをぃ…飲み過ぎだろ😱

すると…

弟の墨江中王(スミノエノナカツノミコ)

天皇(すめらぎ)を殺そうと思い

御殿に火を放ってまうんだわ🔥🔥🔥🔥🔥

えっ⁉️ 突然なにしとんだて⁉️😨

その時…

倭漢値(やまとのあやのあたい)の祖である

阿知値(アチノアタイ)

ひそかに天皇(すめらぎ)を連れ出して

馬に乗せて大和へ逃れたんだわ⁉️

多遅比野(たじひの=現・羽曳野)に着いた所で

天皇(すめらぎ)目を覚ましたんだわ⁉️

「ここドコなんだて?」

そう言ったもんだから阿知直(アチノアタイ)

「墨江中王が御殿に

  火をつけやがったんで

  大和に逃げてるんでやんす😅」

そう答えたんだわ‼️

そこで天皇(すめらぎ)は歌を詠んだんだわ‼️


多遅比野(たじひの)に

寝(ね)むと知りせば

立薦(たつごも)も

持ちて来ましもの

寝むと知りせば


《Hickey御歌訳》


多遅比野(たじひの)で

野宿するって知っていたなら

雨風を防ぐムシロを持ってきたのに

寝ると知っていたなら


波邇賦坂(はにうさか)に来て

難波宮の方を見ると

その火はなおも燃えてたんだわ🔥🔥🔥


そけで天皇(すめらぎ)はまた歌を詠むんだわ⁉️


波邇布坂(はにふさか)

我が立ち見れば

かぎろひの

燃ゆる家群(いえむら)

妻が家のあたり


《Hickey御歌訳》

波邇布坂(はにうさか)に

私が立って見てみれば

多くの家が盛んに燃えている

妻の家の辺りだ





~水歯別王と曾婆可理~

(ミズハワケノミコトとソバカリ)


天皇(すめらぎ)が大阪の山の麓までやってきた時に

一人のに出会ったんだわ⁉️

その天皇(すめらぎ)に対して

「武器を持った人達がぎょ~さん

   この山を塞いではりますわ~

    当岐麻道(たぎまじ)から

    迂回して進んで行った方が

               よろしいんちゃいまっか~😨」

そう言ったんだわ‼️




これを聞いた天皇(すめらぎ)

次の歌を詠んだんだわ‼️


大坂に

遇(あ)ふや女人(おとめ)を

道問へば

直には告(の)らず

当岐麻道(たぎまじ)を告る


《Hickey御歌訳》

大阪で出逢った乙女に道を尋ねたら

真っ直ぐに行けとは言わず

当岐麻道(たぎまじ)をと言った!


ほんだもんだで当岐麻道(たぎまじ)を上り進み

石上神宮(いそのかみじんぐう)に着いたんだわ⁉️




弟の水歯別命(ミズハワケノミコト)

石上神宮で会いたいと申し出ると

天皇(すめらぎ)


「朕は

  おみゃさんのことも

  墨江中王(スミエノナカツミコ)と

  同じ心でにゃあかと疑っとるでよ

  だで何も話すなどありゃせんがや😒」


そう言ったんだ‼️

まぁ〜実の弟に襲われたんだし

そりゃ~人間不信になるわな😨💦

すると…

水歯別命(ミズハワケノミコト)

「私は反逆心なんか持っとりゃせんて!

  墨江中王(スミノエノナカツミコ)と

  同じ心であらせんでよ信じてちょうだゃあ🙏」

そう言ったもんだで天皇(すめらぎ)

「ほんならよ~今からいっぺん帰って

    墨江中王を殺してから

まっぺん来たってちょ!

    そん時に語り合おうじゃにゃ~か!」

そう言ったんだわ⁉️

ほんだもんだで

水歯別命(ミズハワケノミコト)

難波に帰り墨江中王(スミノエノナカツミコ)

側近の隼人の曾婆加理(ソバカリ)を欺いて

「もし

   おみゃさんが俺の言葉に従えば

   俺は天皇となり

   おみゃさんを大臣にして

   天下をしらしめようと思うとるだわ

  おみゃさんは俺に従う気ありゃすか?」

そう言ったんだわ⁉️

すると曾婆訶理(ソバカリ)

「仰せのままにするでごわす!」

そう答えたもんだで

水歯別命(ミズハワケノミコト)


曾婆訶理(ソバカリ)にたくさんの品物を与え

「ならば…

   おみゃさんが仕えている

   王子を殺してきや~せ!!」

そう命令するんだわ‼️

そして曾婆訶理(ソバカリ)

自分の君主の墨江中王 (スミノエノナカツミコ)

トイレに入る時を密かにうかがって

矛で刺し殺したんだわ⁉️

トイレで殺すのはヤメてあげて😱

せめてパンツはいてからにしたってちょ😨





~兄弟の語らい~


水歯別命(ミズハワケノミコト)

曾婆訶理(ソバカリ)を率いてトコトコ歩き

大和の方へ進んだんだ❗️

大阪の山の麓に着いた時に

水歯別命(ミズハワケノミコト)

「曾婆訶理(ソバカリ)は

   俺の為に大きな功績を上げたが

   自分の君主を殺したことは

                      忠義に反する事だぎゃ!

   しかしその功績に

   報いがあらせんのは信義に反してまうがや!

   しかしその信義に従い報酬を与えてまったら

   コイツはまた自分の私心のため

    平気で君主の命を

                       狙うかもしれせんがね!

    かえってその心が恐ろしいがや!

    だでその功績には報いても

                   その本人は殺してまわなかん!」

ほんで水歯別命(ミズハワケノミコト)

曾婆訶理(ソバカリ)に対し

「今日は

  ここに留まる事にするでよ!

  おみゃさんに先ず大臣の位を授け

                      明日になったら大和に行こみゃあ」

そう言って

その山の麓に留まり仮宮を造り

すぐに豊明(とよのあかり)を開き

曾婆訶理(ソバカリ)に大臣の位を贈り

百官(もものつかさ)達に跪かせたんだわ⁉️

すると…

隼人は大喜びして願いが叶ったと思ったんだわ‼️

水歯別命(ミズハワケノミコト)

隼人

「今日は大臣と

               同じ盃で酒を飲もみゃ~」

そ言って共に酒を飲んだ時に顔を覆い隠すほど

大きな椀に酒をそそいだんだわ⁉️

まず水歯別命(ミズハワケノミコト)

先に酒を飲み…

その後に隼人が酒を飲んだんだわ‼️

隼人が酒を飲むため大きな椀が顔を覆った時…

水歯別命(ミズハワケノミコト)

自分の座っている敷物の下に隠し置いていた剣を

取り出し酒を飲んでいた

隼人の首を斬ってまったんだわ⁉️😨💦

そして次の日に

大和へと上って行ったんだわ‼️

だからこの地を

近飛鳥(ちかつあか)と言うんだわ‼️

明日になってから進んだから

「あすか」って意味なんだろうけど…🤔

駄洒落だよな~コレ🤔

山田くん座布団全部とりあげて😛(笑)

水歯別命(ミズハワケノミコト)

大和に着き

「今日はここに留まって

    禊祓(みそぎはらえ)しよみゃ~!

    明日になってから石上神宮に

                               報告に行こみゃ~!」

そう言うんだわな‼️

だからその地を

遠飛鳥(とおつあすか)って言うんだよ‼️

遠飛鳥は今の明日香村の事な❗️

難波宮から見て【近い】【遠い】を

区別して近飛鳥と遠飛鳥な‼️

しかし飛鳥の地名の由来が「明日か」だったなんて

ビックリだよな😨

こうして石上神宮に参上し取つぎの者を通じて

天皇(すめらぎ)

「ご命令どおり任務を遂行してきたでよ!」

そう言うと天皇(すめらぎ)

水歯別命(ミズハワケノミコト)

宮に召し入れ兄弟で語り合ったんだわ⁉️

また天皇(すめらぎ)を火の中から救ってくれた

阿知直(アチノアタイ)を初めて蔵官に任じて

(くらのつかさ=蔵を管理する役職)

田所(耕作地)をあげたんだわ‼️

この御世に

若桜部臣(ワカサクラベノオミ)らに

若桜部という名をあげて

比賣陀君(ヒメダノキミ)らに

比賣陀君の姓をあげて

伊波礼部(いわれべ)を定めたんだわ‼️

履中天皇の御年は六十四歳

壬申年の正月三日に崩御…

(みずのえさるのとし=西暦432年)

御陵は毛受(もず)にあるんだわ❗️




ここからは

Hickeyの古事記解説です‼️

今日は履中天皇の章を一気にお話しました‼️

通常なら一日にニ段づつ進んできた

Hickey超訳・古事記シリーズだけど

履中天皇の章は三段しかないので

一気にお話したわけです‼️

さて…

履中天皇仁徳天皇の長男として

天皇に即位したわけなんだが

仁徳天皇の次男の墨江中王

クーデターを起こしたんだがソレを今度は

仁徳天皇の三男・水歯別命が倒す…

複雑だけど今日のお話はそういう話だったんだな❗️

また曾婆訶理の話は

  • 人を裏切る者
  • 人を簡単に売る者
  • 君臣の秩序の守れぬ者

これらは例えどんな功績があったも

信用できないし道徳に反する者だという

道徳観を説いた話になっているんだな🫵😒

  • 人を利用する事ばかり考えてる人
  • 人を裏切る事で自分の地位を築いた人
  • 裏と表の顔があまりにかけ離れてる人

そんな人にゃ理解できぬ道徳観かもな🤔

履中天皇新嘗祭の日に襲われてるよな❗️

秋の宮中祭祀にゃ

  • 神嘗祭(かんなめさい)
  • 新嘗祭(にいなめさい)

これがいまだにあるんだが違いわかるかね❓🫵😒

ざっくり言うとだな🫵😒 どちらも収穫祭なんだが

神嘗祭「神に供える」だけなのに対し

新嘗祭「神を祀って自らも食す」

そういう所が一番の違いなんだよな🫵😏

だから神嘗祭では五穀豊穣に感謝し

天照大御神神餅を捧げる訳だな🙏

一方の新嘗祭の方は天皇が五穀の新穀を

天神地祇(てんじんちぎ)に勧め

天皇自らもこれを食して

その年の収穫に感謝する祭祀なんだな🙏

ずっと同じ祭祀を続けてきてるって

凄い話だと思わんかね❓🫵😏




みんなで古事記を楽しもう😁🇯🇵