BTS「FAKE LOVE/Airplane pt.2」初週1位45.5万枚、売上大幅増の大人気

韓国の世界的大人気ヒップホップ・アイドルグループBTS(防弾少年団)の2018年11月7日日本発売シングル「FAKE LOVE/Airplane pt.2」の初週売上は、オリコン調べで45.5万枚で、週間シングルランキングで断トツの1位だった。海外アーティストとしては初のシングル初週40万枚突破だ。
フラゲ日・11月6日の初日売上は32万7,342枚で、デイリー・シングルランキングで断トツ1位発進となり、その後も毎日デイリー1位をキープした。
なお、ビルボード・ジャパンのサウンドスキャン・ジャパンの実売データに基づく初週売上は52万6,274枚で、こちらも週間ランキングで断トツ1位だった。初週売上のオリコンの数字との差は約7万枚と大きいが、両方とも推定部分が含まれるから一致しないのは仕方がない。以下はオリコンのデータに基づくコメントだ。
Tシャツ騒動の影響はほぼなしで売上は前作比大幅増
シングル「FAKE LOVE/Airplane pt.2」の初週売上45.5万枚は、BTSの日本発売シングルの前作である2017年12月発売の「MIC Drop/DNA/Crystal Snow」の初週36万5,096枚から約9万枚の大幅増となった。初日売上の26万9,861枚の段階でも前作比約5.7万枚増だったが、その後増加幅を広げた。
この大躍進は、ここ1年での日本におけるBTS人気の上昇を裏付けている。また、このシングルは最近の騒動で逆風が吹いている中で発売日を迎えたが、騒動はBTSのファンでない大人たちが主体だったこともあり、今回のCD売上にはほとんど影響しなかった。
日本の男性アイドルのCD売上パターンは大体、2日目(発売日)に前日比大幅減、3日目は2日目ほどではないが減少、その後は購入者の裾野が広がらず毎日少しずつ減少、というパターンが多い。今回のBTSの場合、2日目に激減したが、3日目はほぼ変わらず、4日目には標準的な減少で、その後週末にかけては僅かながら増加した。つまり、勢いが失われなかった。
本作は内容的には、韓国での大ヒットアルバム「LOVE YOURSELF 轉 ‘Tear’」からのリード曲「FAKE LOVE」と人気ラテンナンバーの「Airplane pt.2」が、全5種(ファンクラブ限定盤を含む)共通で収録されている。日本の男性アイドルのCDにありがちな、盤種によってカップリング曲を変えるという売り方ではない。
それでも、日本発売CDということで、日本特有の特典も用意された。初回限定盤Aには「Airplane pt.2 -Japanese ver.-」のミュージック・ビデオ(MV)と「FAKE LOVE」原曲のMV、初回限定盤BにはMVおよびジャケット撮影のメイキング映像、初回限定盤Cにはフォトブックレットが付いている。
さらに、当初出荷分にはメンバーの1人(指名不可)と握手ができるファンイベントの抽選への応募シリアルナンバーが封入されていたから、これを目的に複数枚買ったファンもいただろう。ただ、BTSファンは10代を中心に若い女性が多く、1人1人の資金力は限られている。女性アイドルの社会人男性ファンのように、CDを箱買いできる経済力には程遠い。
嵐・キンプリに次ぐ人気男性グループ
BTSのCD売上の特徴は、売上の大半が初日つまりフラゲ日に集中する傾向があり、その後は伸び悩むことだ。BTSの前作「MIC Drop/DNA/Crystal Snow」の初週売上に占める初日の割合は74%と非常に高かったが、今作の初日比率も同じく7割強と高かった。
フラゲ日の初日売上は、固定ファンの発売日数日前までの予約分を反映し、2日目(発売日)以降は日和見的ファンや、口コミやテレビ番組出演で興味を持った人の購入を示すことが多い。
日本の地上波テレビに出演できなかったこともあり、今回もBTSは、初週の間にファンの裾野を広げることは難しかった。
今作の初日売上の32万7,342枚だけに関しては、ここ1年ほどで見る限り、ジャニーズのKing & Prince(キンプリ)の5月発売の「シンデレラガール」の初日売上の31万8,303枚や嵐の2017年11月発売の「Doors ~勇気の軌跡~」の32万606枚(初週売上は57万1,386枚)を僅かながら上回った。
しかし、初週売上に関しては、嵐やキンプリには及ばなかった。最も比較対象としてふさわしいKing & Princeのハイタッチ会抽選応募特典付きの5種売りだった5月発売の「シンデレラガール」の初週売上は、57万6,903枚にも達していた。
国内の男性グループでトップを走っている嵐の場合は、イベント特典がなく盤種数も3種のみだから(2種も多い)単純比較できない。嵐の7月発売の「夏疾風」はイベントなしの3種売りで初週売上は47万780枚だった。
では、仮にBTSの「FAKE LOVE/Airplane pt.2」がイベント抽選応募券なしで3種売りだったら、売上はどの程度だったかをごく大雑把に推測してみよう。キンプリの1作目(イベントあり5種)と2作目(イベントなし3種)の比較データを参考にすると、初週売上は30~35万枚程度だったかもしれない。
それでも、過去1年の若手男性グループのCDシングルの初週売上を見る限り、BTSは嵐・キンプリに次ぐ人気アイドルグループということになる(ただし音楽ジャンルはBTSはヒップホップなので日本のアイドルとは異なる)。参考までに、過去1年間の男性アイドルグループのCDシングル初週売上のTOP10を示した。
過去1年間の男性アイドルグループのCDシングル初週売上TOP10(オリコン)
King & Prince「シンデレラガール」(5種)57.7万枚
嵐「夏疾風」(3種)47.1万枚
BTS「FAKE LOVE/Airplane pt.2」(5種)45.5万枚
King & Prince「Memorial」(3種)40.1万枚
嵐「Find The Answer」(2種)39.5万枚
嵐「君のうた」(2種)37.3万枚
Hey! Say! JUMP「White Love」(3種)28.7万枚
Hey! Say! JUMP「マエヲムケ」(3種)24.5万枚
関ジャニ∞「ここに」(3種)24.2万枚
Hey! Say! JUMP「COSMIC☆HUMAN」(3種)22.1万枚




