全羅南道麗水市で、郵便局の金庫から現金が盗まれた事件をめぐり、警察は27日に逮捕した三日派出所(日本の交番に相当)の警査(警部補に相当)=44=が、2004年以降に同市内で発生した未解決の金庫破り事件に関与していた可能性があるとみて追及している。
麗水警察署は、この警査が同署刑事課強行班に勤務していた04-06年に5件発生した未解決の金庫破り事件について再捜査を行う、と発表した。警察は「警査が金庫破りに直接関与した後、事件を隠蔽(いんぺい)したり、捜査を妨害したりした痕跡の有無について調べている」と説明した。
警察によると、04年、麗水市突山邑牛頭里のセマウル金庫(日本の信用組合に相当)にある現金自動預け払い機(ATM)が破壊され、現金1700万ウォン(現在のレートで約140万円、以下同じ)が盗まれた。05年には同市内の病院の理事長室にある金庫(4500万ウォン=約360万円)、同市蘇湖洞のスーパーの金庫(645万ウォン=約52万円)、同市仙源洞のスーパーの金庫(840万ウォン=約68万円)が相次いで被害に遭った。これらの金庫には、今回被害に遭った郵便局の金庫と同じように、酸素溶接機を用いて穴が開けられていた。また06年には、同市安山洞の畜産業協同組合にあるATM4台のうち2台から992万ウォン(約80万円)が盗まれた。
だが、警査がこれらの事件に関与したことが判明したとしても、現状では処罰する方法がない。特殊窃盗罪の公訴時効が7年となっているためだ。警察は「特定犯罪加重処罰法の常習窃盗罪を適用すれば、公訴時効は10年となり、処罰が可能だが、常習的な窃盗犯であることを立証できないため、同罪の適用は難しいと思われる」と説明した。
逮捕された警査は警察官に採用されて20年になるが、このうち02-07年と09-11年の計7年間にわたって刑事課に勤務した。当時の同僚たちは「警査は同僚たちと上手に付き合い、勤務態度も真面目だった」と証言した。警査は昨年6月、成人用ゲームセンターの経営者から金品を受け取った疑惑が浮上し、派出所に異動していた。その後、警察内部では「派出所に異動しても何か問題を起こすのではないか」という話が出るほど、評判が良くなかったという。
盗まれた金の行方は全く分かっていない。警査と15年前に知り合った同郷の元特殊部隊員(44)=逮捕済み=は、犯行直後に移動しながら、盗んだ金を郵便局近くの山中に埋めた、と供述したが、警察は現在のところ金を発見できていない。
逮捕された警査は今月9日未明、元特殊部隊員と共謀し、三日郵便局の金庫にあった現金5213万ウォン(約420万円)を盗んだほか、05年にも麗水市美坪洞の企業銀行支店のATMから890万ウォン(約72万円)を盗んだ疑いが持たれている。なお、警査は「2件の金庫破り事件以外はやっていない」と供述しているという。
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