ポチビジョンな仲間たち -396ページ目

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イレール島田哲也

4月19日　午前10時　ドゥーブル集合　イレールグループ全体ミーティングがあって、レストランISSOを振り返ってみた。

ＩＳＳＯプロジェクトが2001年に発足して、2003年10月にＩＳＳＯオープンまで、犬の預かりを中心に「都市に暮らす人と犬のより良い生活」をテーマにいろいろな構想があった。「犬がいるから旅に出れない」「犬の食事の時間には帰らなければならない」このネガティブな考え方を、犬がいるから旅に出る。犬がいるから食事中も会話がはずむ。そんなポジティブな考え方に出来るのでは・・それを出来る限り実現したいという思いからレストランも本物が欲しかった。犬と一緒に食べれるレストランやカフェでおいしいところは見当たらない。（最近は美味しいお店もたくさんありますが、当時は少なかった）　だからこそ犬同伴を売りにするお店になってはならない。食事がおいしいって言ってもらえるレストランにしたかった。

当時は何人ものシェフと会いました。　その度に犬同伴のレストランにしたいと言いました。　あの時はほぼ１００％ちかくの人が戸惑っていましたね。正直、あの時点でボクの中でも、レストラン×犬を一緒にする事の不安はありました。世の中に見本がないし、いわゆる前例がないってやつですね。料理人としては、自分の伝えたい気持ちをお皿の上に表現して、それをお客さまに楽しんでもらいたいと思うのは当然だしから唖然とするのはしょうがないですよね。「犬がいると・・邪魔になる」って考えはボクの中でも拭えない。　こうして何人かの料理人と会い、この前例のない事や、現実を肌で感じながら、ますます気持ちが盛り上がってきた。　だって、「犬がいると・・・邪魔になる」って事ですよ！このネガティブな気持ちをポジティブに変えるためにＩＳＳＯのプロジェクトが始まったのに諦める訳にはいかないじゃない。

だからって・・・まさかirreel(イレール）島田哲也さんがプロデュースしてくれるなんて・・・・

犬を飼っているわけでもなく、未だにどの犬種を見てもワンちゃん。Ｍ．シュナウザーを見れば、クロっぽくてお爺さん顔のワンちゃん。Ｇレトリバーは、大きて茶色いワンちゃん。　そんな島田さんがレストランISSOのプロデュースを引受けてくれた事は、レストランだけでなく、今チャレンジしているレストラン×犬との共生にとってもの凄い影響がある。　

著者：島田哲也

タイトル：レストランイレール島田哲也のカジュアル・フレンチ40レシピ

著者：島田哲也

タイトル：手軽にできるカフェ・メニュー

著者：島田哲也

タイトル：レストランイレール島田哲也のフレンチhomeデザート―おうちで作る、シェフの本格レシピ

レストランＩＳＳＯは、「犬が一緒に入れないレストラン」ではなくて、「犬を留守番させないで、一緒に連れて行けるレストラン」　出来ればこんな前向きなレストランになりたいですね。


犬を飼っている人　<　犬が好きな人　
犬が嫌いな人　<　どちらでもない人

この式が、レストランISSOの基本的な考え方。犬を飼っていても・飼っていなくても楽しめる空間作り。犬に興味なくどちらでもいいって人も、過去には自分なりの犬ストーリーを持っていて、「小学生の時の通学路にいつもかわいい柴犬がいて、帰りにこっそりパンを与えてたり・・・」「今はマンションで飼えないけれど、実家にポメラニアンがいるって、うれしそうに携帯の写真を見せてくれたり・・・」、レストランISSOでは、その場に犬がいないからこそ、今飼っていないけど・・・けど犬は好きって人と楽しく犬の話が出来ていると思う。おいしい料理を楽しむ空間だからこそ、どちらでもない人も犬の話を聞いてくれるし話してくれる。　レストランを始めて1年半。営業を続けながら一つ一つ気づく事、確認する事。まだまだ完成じゃないし、いっぱい勉強しなければならないけど、このまま続けていけたらと思う。

実は・・2002年10月10日　ISSOオープンの前日の夜まで犬の同伴フレンチレストランだった。

最後のミーティング中に思い切って考えを変えた。1年半もの間、匂いやおしっこなどの対策を考えてそれに付き合わされたデザイン・施工業者の方も巻き込んで・・・　でも無駄ではなかったと信じている。　今ではあの決断をするための貴重な時間だったと思う。

それにしても・・・・まさか島田まきさんがコーディネートしてくれるなんて・・・・・