前回のお話です→【母と娘】みんなのクオーレ2
軽やかな足取りで、今度は薔薇園へとやって来た。
理由は勿論、この時間ならば彼がいるだろうと考えたから。
フェリチータ――スミレ――が辺りを見回す。
するとすぐに、小柄な体躯の少年を見付け、近付いた。
その背に声を掛ける。
「ノヴァ」
「わっ」
突然声を掛けられ、驚いて危うく鉢植えを落とすところだった。
「な、フェリチータ!?」
「ノヴァを捜していたのよ」
「・・・僕を?」
「そう」
彼女は頷く。
ノヴァが驚いた様に、目を見開いた。
――僕を捜していた?
一体、何の用だと訝しげに見てくる。
「悪いが、急ぎの用じゃないなら、後にしてくれ。まだ鉢植えを運び終えていないんだ。・・・!?」
いきなりフェリチータ――スミレ――に頭を抱き寄せられ、ノヴァは固まった。
「いつも、ありがとう。ノヴァ」
そのまま、強く抱きしめる。
堪えられず、顔を真っ赤にさせて、ノヴァが彼女から慌てて離れた。
「い、いきなりッ何をするんだ、お前はッ!」
動揺するあまり、早口になる。
「あら、ごめんなさい。つい、いつもの癖が出ちゃったわね」
――いつもフクロータに、こんな事をしているのか?!
混乱しているノヴァに、にっこりと笑いかけ、小声で言った。
「いつも、厳しい事をあの娘に言って壁を作ってるみたいだから、心配だったのだけれど・・・」
――この様子なら、心配要らないみたいね。
「な、なんだ?」
未だにノヴァは顔を赤くしたまま、優しげな笑みを浮かべるフェリチータ――スミレ――を見た。
「何でも無いわ。邪魔して、ごめんなさいね」
そう言って、長い赤髪を風に靡かせ、その場を去っていく。
ノヴァは、なかなか治まらない動悸と熱に混乱しながら、立ち去っていくフェリチータ――スミレ――を見ていた。
《続く》
今回は、ノヴァがフェリチータの胸に顔を埋めて真っ赤になってたら、面白いなW・・・なんて、私の想像というか妄想から出来ました(笑)
振り回されるノヴァは、たまったもんじゃ無いでしょうけどネ☆
イラストは、無しです
今描けないので
すみません
(^_^;)
では