【母と娘】みんなのクオーレ2 | B→Cabinet

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何気なく過ぎる日々から、趣味の話、創作活動について綴っています(´ω`)

前回のお話→【母と娘】みんなのクオーレ



食堂にリベルタを残したまま、フェリチータ――スミレ――は庭までやって来た。

「誰かと思えば・・・一人で散歩かい?バンビーナ」
声を掛けられ、振り返る。
「デビト」
ゆっくりと、デビトは歩いて来た。
「今日はツイてるかも、なァ。こんなトコで、幸運の女神に出逢ったんだからナ」
「そうかしら?寧ろ、ツイて無いかも、しれないわ」

――フェリチータでは無くて、スミレ(私)に出逢ったんだから。

「それは、マンマの占いかァ?」
「そんなところね」
「ふぅん。それより――」
デビトは彼女の腰に、然り気無く腕を回して抱き寄せる。
囁く様に、
「なァ、バンビーナ。折角だから、俺と一緒にシエスタしようゼ。イイ夢、見させてやっからさァ?」
普段のフェリチータなら、ここで赤面して回し蹴りを喰らわせているところだろうが、今この場に居るのはスミレ。
元・花魁なだけあって、あっさりデビトの誘いを躱す。
フェリチータ――スミレ――は逆にデビトの方へ身を寄せ、囁いた。
「・・・確かに、貴方の言葉は魅力的よ。でも、それだけじゃダメ。貴方、全然本気じゃ無いでしょう?」
「!」
「本気で欲しがらなきゃ、フェリチータ(私)の心はあげられないわ」
彼女は、デビトの腕をするりと抜ける。
口許には艶やかな笑み。
「またね、デビト」
優雅に立ち去っていく。
デビトは、そんな彼女の後ろ姿を眺めながら、
「本気、ねェ・・・つーか、今一瞬、バンビーナがマンマに見えたゼ」
まさかなァと肩を竦めて、デビトは庭を出て行った。


《続く》



デビトは台詞が長くて困りますねー
(^_^;)

因みにこの時のデビトは、まだフェリチータに壁を作ってる感じです

だから“本気じゃ無い”
(´ω`)


今回は、スミレが元・花魁という話を活かそうと考えまして・・・

なら、相手はデビトしかいない!という理由で書きました(笑)

流石に愛の男・デビトも、元・花魁のスミレ太夫には敵わないですね
( ̄∀ ̄)

実は一瞬、デビトは艶やかに笑うお嬢(スミレ)に、見惚れてたのは内緒(笑)

次は誰かな~