【幼馴染み三人組】三つ巴カラッテレ | B→Cabinet

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何気なく過ぎる日々から、趣味の話、創作活動について綴っています(´ω`)

いつもならば、たいして気にも留めなかった筈だ。
いつもならば。

庭でデビトとパーチェ、ルカのに会った。
気になったのは、彼等の様子がいつもと違っていたから。
身嗜みには人一倍気を使うデビトが、何故かネクタイをしていないし、スーツも着崩している。
それとは対照的に、パーチェの方はしっかりとスーツを着込み、ネクタイまで締めていた。
ルカはいつもとほぼ変わらない出で立ちだったが、大切にしている帽子を被っていない。
しかも、いつものリボンタイでは無く、ネクタイだ。

――どうしたのかな?

フェリチータが首を傾げて立っていると、
「あっ!お嬢~」
「バンビーナ、何でそんなトコに、突っ立ってんだァ?」
「お嬢様、どうかされましたか」
「ルカ達こそ。何か変・・・」
怪訝な顔で彼等を見上げた。
「だよなァ」
と、ルカ――言動からしてデビト――が言う。
「おれ達、入れ替わっちゃったみたいなんだよねー」
デビト――紛れも無くパーチェ――が笑いながら、言った。
「でも、原因が解らないんです」
頭を下げて、落ち込むパーチェ――雰囲気は完全にルカだ――。
三人が入れ替わるという、ややこしい状況にフェリチータが困った顔になる。
そんなフェリチータの手を取って、
「まァ、俺より見劣りするが・・・ナリがルカちゃんでも、充分だろォ?これからデートしねェか、バンビーナ?」
「ちょっと、デビト!私の姿でお嬢様を誑かすのは、止めて下さい!!」
「そうそう、“また”変な噂を立てられちゃったら、ルカちゃんが可哀相だよ」
「ちょ、“また”って何ですか!“また”って!?」
パーチェ――ルカ――が慌てて、二人を見る。
その様子に、ルカ――デビト――がニヤリと笑った。
からかう様にわざとらしく、
「さァて、どんな噂だったか。ルカちゃんの“アレ”や“コレ”・・・はたまた、“ソレ”だったかなァ?」
デビト――パーチェ――も悪ノリする。
「あぁ、“アレ”じゃないの~?」
「お、“アレ”かァ!」
「・・・げんに・・・」
それまで黙っていたパーチェ――ルカ――が、肩を震わせた。

――離れた方が、良いかも。

そんな風に思った途端に、
「いい加減にして下さいよ!?・・・今日という今日は、手加減しません!」
「おわッ」
「ぎゃっ」
短い悲鳴が聞こえたが、気にせず、フェリチータはその場を離れた。

その後、庭で暴れた彼等に、スミレがきつくお灸を据えたらしい。


《Fin》