ゆきのメンタル的な部分もだいぶ落ち着いてきたから、個室風呂も今日で終わり。

邪魔されないし、ゆきとゆっくりできて佐江は嬉しかったよ。


佐江ね目を見てまっすぐ話してくれるゆきが可愛くて。

「佐江ちゃん、毎日個室でずっとそばにいてくれてありがとうございます。」

「もちろん、そばにいるよ」

「佐江ちゃんがいたから、かなり安心できました。」


「うん。風邪引くから体拭こうね」

「佐江ちゃんだって風邪引いちゃうのに」

「ゆきが先」


いつだって、佐江ちゃんは私を優先してくれていた。

「佐江ちゃんの体も拭きます」

タオルを取り、背中を拭く。

「あんま見られてると恥ずかしいから。」

「いつも、私も見られてて恥ずかしいです。」

「ゆき、めっちゃスタイルいいもん」


そして、着替えて部屋に戻る。

部屋に戻って、すぐに佐江ちゃんにキスをされた。

「佐江、ずっとゆきのそばにいたいな」

「私もです」


朝ご飯の時間、食べ終わる頃にたかみなさんから声をかけられた。

「九州組はGW帰れなかったから、その分夏休み前借りして、早めに帰れるって。柏木ちゃんよかったね」

佐江ちゃんは、「お母さんに早めに会うためにも頑張ろう。よかったね」

「ありがとうございます」

「鹿児島帰るとき、佐江ちゃんも来てくれませんか?お母さんに佐江ちゃんのこと紹介したいです。」


「ぜひ、行きたい」


「あと1か月は頑張ろうよ」

「はい。」


ゆきに笑顔が戻った。