色々考えながら出勤した朝。

「由紀ちゃんおはよう。」

「おはようございます。」


体調を見て、すぐに朝ごはんの時間。

ご飯も汁もおかずも全部完食した由紀ちゃん。

「全部食べれたね。偉いね」

「うん。」


満面の笑みを浮かべる由紀ちゃん。

考え事をしていたら、由紀ちゃんに佐江ちゃんって呼ばれる。

「佐江ちゃん大丈夫ですか?」

「ごめん、大丈夫。なんか言った?」

「いいえ、大丈夫です。」


由紀が不思議そうに佐江を見ていた。

やばい集中しなきゃな。

一通り用事を済ませて、ナースステーションへ。

溜まっている書類を作成してると、由紀ちゃんからナースコールが。

「どうした?おしっこ?」


「佐江ちゃん今日様子が変だから、気になって。」

「ごめん、考え事してたから。」

手を握られたときにドキってしまい、思わず由紀ちゃんを抱きしめてしまった。

「佐江ちゃん?」

「ごめん、佐江、由紀ちゃんのこと好き。」


「えっ?」

「ずっと好きだった。気持ちが抑えられなくて。」

「嬉しい」


由紀ちゃんは泣いていた。



「ただ、由紀ちゃん約束してほしい。病院だし、患者と看護師って立場だから、部屋から出たら恋人ってことは絶対になくしてほしい。

大丈夫?」

「はい。」


嬉し泣きをしてる由紀ちゃん。

「私も佐江ちゃんが大好きです。」


キスをした。

「お昼ご飯のときに、また来るね」

「はい。」


ほっとした気持ち。

お昼ご飯を持っていくと、勉強を頑張っていた。

「由紀ちゃん、ご飯だよ」

「やった」

「頑張ってるね」

「うん」


嫌いな食べ物が多くて色々残しちゃったけど、ご飯と味噌汁は完食。

「ご馳走樣でした。」


片付けにいく。

「佐江ちゃん?」

「どうした?」

「ちょっとでいいから、ギューしてほしいです。」

カーテンを閉めといて。

ギュー。

ドキドキする。

「佐江ちゃん、大好きです」

「佐江も好きだよ」


思わず泣きそうになる佐江。

「ごめん、戻るね」

「はい」


感情のコントロールが難しい。

トイレで1回気持ちを切り替える。

「佐江ちゃん大丈夫?」

「師長に話しかけられた。」

「あっ、はい大丈夫です。」

「目が赤いよ」

「ちょっと色々あって。」


さすがにこの話はできずに、

でも大丈夫ですって言って逃げた。


記録を書いてたら、小嶋さんに呼ばれて。

「佐江ちゃん大丈夫?目赤いけど。」

「由紀ちゃんに告白しました。けど、感情のコントロールするのが大変で。由紀ちゃんにギューってしていて、思わず涙が溢れて。」


「佐江ちゃん、あんま由紀の前では心配かけちゃだめだよ。不安がるから。」

「はい。」

「せっかく両思いなんでしょ?二人きりのときは線少しでもくぐってもいいんじゃない?もちろん、見える場所ではだめだよ?

場所を考えれば問題ないよ。」


「ありがとうございます。」

「そういえば、ゆきの外泊決まったんだった。

来週、1日言いって。良かったね」

「伝えてきます」


由紀ちゃんの元へ。

「由紀ちゃん、外泊決まったよ。来週ね。」

「ほんとに?嬉しい。」

「あと3日ガンバろうよ。」

「はい。

佐江ちゃん来たから、、。おしっこ。」

「あー、うん。準備するね。」


いっぱい出た。

「我慢してた?」

「ちょっと。」

「間に合って良かった。このままお風呂行こうね」


新しいパジャマを持ち、お風呂場へ。

パジャマを脱がし、椅子に座らせる。

由紀に抱きしめられた。


「私のことを好きになってくれてありがとう」って言われた。



「佐江の方こそ。」

抱きしめる。

「じゃあ、体を洗うね」


ソープをつけて洗っていく。

「私ね、佐江ちゃんが担当になってくれて良かった。人見知りだし、緊張するから今まで陽菜ちゃんは指名だったから。」


「それは良かった。」

「佐江ちゃん、仕事以上のメンタルまで気にしてくれて申し訳ないくらい優しい。」


「褒められた嬉しい」

上が洗いおわり下に流れていく。

太もも、おしりって滑らせていき手を入れていく。


「由紀ちゃん、かゆいとこない?」

「はい、大丈夫です。」


流していき、湯船につかる。


「佐江ちゃん、私佐江ちゃんの好きなとこ言うね」

「言ってくれるの?」

「優しい、マメ、真面目。気遣い上手。

落ち着いてる」

「いっぱい言ってくれるね。」

「嬉しいの。」


「由紀ちゃんの好きなところは、頑張りや。忍耐力強い。おとなしい。優しい。」かな。


「嬉しい。6歳も歳離れてるのにいっぱい言ってくれた。」


「さて、由紀ちゃんお風呂出ようか。」

タオルで拭いてパジャマに着替える。

いきなりキスされた。

「由紀ちゃん」

「だって今の佐江ちゃんかっこよかったから」

「ありがとうだけど、佐江が集中できない」


「私の裸見てドキドキしてたの?」

「コラ。」


明日はいよいよお母さんと外出。

嬉しいな。