由紀に会いたくて先生と話してからすぐに

部屋に戻る。

ベッドの上で座っていた由紀。


「えっ、佐江ちゃん?どうしたの?」

「色々お話ししたでしょ?先生と話して、養護の先生から話しなんとなくだけど聞いてさ。

色々未だに気を遣わせてるよね。ごめん。」


「佐江ちゃんには割と言えるようになったよ。気にして来てくれたんだね。ごめんね、佐江ちゃん」


「ううん、由紀の気持ちがちゃんと知りたかったからさ。」


とりあえず由紀は明日までは休養することになった。

ゆっくり寝て、また体調が良くなるまでは休んだ方がいいって先生からの判断。

由紀は、やることがあるからとか色々言ってたけど、体調悪くて仕事もなんもできないから。



「授業終えたら来るからゆっくり寝てて」


佐江が話して、由紀は不服そうだったけど

わかったって言ってくれて寝た。


3コマ授業を終えて、

ダッシュで部屋に帰る。

寝るのも飽きたのか起きて好きなアイドルのDVD鑑賞していた由紀。


「佐江ちゃんおかえり」

「由紀、体調はどう?」

「うん、もう全然大丈夫だよ。だから、DVD見てた」


ニコって笑ってくれてかわいい。


「佐江ちゃん、明日も休まなきゃいけないんだよね?私」


「そうだね。明日までは休んでって言われたよ」

「そっか。」

ポロっと涙を流した。

「一人でいると逆に考え込んじゃうから嫌なんだよね」って。


仕事や学校、レッスンに戻りたいっていうから、佐江は養護の先生のところに由紀を連れていった。


「ナイショにしてあげるかわりに、また同じような症状出たらすぐに連絡するって約束守れる?もしくは、来るか。」

「できます。」

「守れないと、しばらく休養しないわけにはいかないからさ。」


「約束します」

約束したから、明日グラビアの仕事を佐江が付き添いで行くことにした。

だから明日の課題分全部今日中に佐江は頑張って終わらせる。


行けるとわかり、嬉しくて佐江にいっぱい甘えてきた由紀がかわいくて。


「とりあえず今日は体を休ませないとね。

具合悪くなったらおやすみだよ。」


佐江が勉強してる間は由紀はずっとDVD見てた。

楽しそうで何よりだった。