年明けになり、1月4日に。


新年早々レッスン場に集められて、学園長

が女性に変わることになり。

それに伴い、色々変わることに。


異性はもちろん、同性も恋愛禁止。

バレたら、罰があるとか。

現時点で付きあってる人がいるなら

別れなさいと言われて、優子先輩が

珍しく激怒した。



「両思いで、しかも毎日一緒にいて好きになっても仕方がないと思います。

私はバレないように、恋愛します」

って学園長に話した。


「わかりました。ただし、公共の場で仲良くしていた場合は罰の対象にします」って

学園長も考え方を変えてくれて。

ホッとした。


悪いけど、私たちも別れたくはないから。


体型管理を今まで以上にチェックするから太らないようにって。

成長期で、体型も変わる時期だから頻繁に身体計測をするってことになり、

またみんなの前では生まれたままの姿に。

養護の先生が記入していき、

「柏木さん、1年で4cm身長伸びてるのね」

と学園長が声をかけてきた。

あっ、はいって話して。


由紀はスタイルも良くて、まだ16歳で成長をしていた。


先輩もいる中での身体検査は恥ずかしかったけど頑張ったよね。



終わって、佐江ちゃんが

「お疲れ様」って声をかけてきた。

着替えを終えて正直に疲れていた。



「佐江ちゃんと別れたくないから、優子先輩にあんな風に言ってもらえてよかった」

「そうだね。佐江も別れたくないよ」


そのあと、たかみな先輩からカップル3組だけ集められて。


「部屋と個室のお風呂以外で恋人らしいことするのは、今日からダメになるからよろしく」って。


まあ仕方ないし、別れるよりはいいから。



「優ちゃんが、別れませんって言ってくれたの嬉しかった」

「両思いなのに、別れるとかふざけるなって話だよね」


「私もたかみなと一緒にいたい」

「あっちゃん。」


みんな別れたくないって思ってる。

恋人らしいことできる場所は狭くなるけど

これからも、幸せに過ごしていこうって話て解散。


部屋の空間は、恋人でいられる間。

私からキスをしたら、さえちゃんもキスをしてくれる。

「明日、下着の撮影だよね」

一緒に朝からいられて嬉しい。


翌朝、体型が変わりやすい年齢のため、

下着もサイズがきつくなったり、逆に緩くなったりすることがあって。

由紀は、おっぱいが大きくなるから、サイズを変えたりする。


下着をつけ終えて、佐江ちゃんと同時進行で撮影を2箇所でしていく。


下着の撮影、私は今月で最後になっていたから

スタジオ来れなくなるなあって思っていた。


終わって、着替えてるときに佐江ちゃんに抱きつかれたから、

「誰かに見られて、いちゃついてるってなったら大変だよ」って。

「今誰もいないよ」


佐江ちゃんに、また後でね

って話して授業に向かった。


教室を離れて、授業を受けてたら

具合が悪くなってきて。

頭痛とめまいが。

養護室に行った。

「頭痛とめまいがしていて、休んでいいですか?」

「柏木さん、大丈夫?授業終わる時間には起こすわね。」


1時間後、

「柏木さん、授業終わって今休み時間なるけど、体調どう?」

「結構辛くて」

「このまま部屋で休んだほうがみたいわね。連絡するから待ってて。」


B組の教室にアナウンスしたら、聞きつけた佐江ちゃんがきて。

「由紀、どうした?大丈夫?」

「授業受け始めたらめまいと頭痛がすごくて」


「宮澤さん、悪いけど柏木さん連れてってくれる?私も会議行かなきゃいけなくて。

多分、ストレスからくるものじゃないかな。

ゆっくり休ませてあげてね」


「はい」

「由紀背中に乗って」

歩けるからとか重いとか言ってたけど、そんなわけない。


むりやりおんぶをして、部屋で寝かせた。

「少し寝てて」

「ありがとう、佐江ちゃん」


授業出ないとまた怒られるから戻る。

終わって、急いで部屋に戻ると由紀は熟睡していて。

起こしても起きないから、ご飯まで寝かせてあげて、お粥を持ってくる。

「由紀、これなら食べれそう?」

「佐江ちゃん、ありがとう」



「少しは良くなった?」

「うーん」



お風呂は入れてあげようって思ったんだけど、由紀が何から何まで悪いから朝入るって言ったから。


養護の先生に由紀の体調の話ししたら、

メンタルクリニックの先生を呼んだって言って

部屋に来てくれるらしくて。


本音を聞くために、佐江も部屋から出て撮影をしていて、その間に先生と話したらしい。


撮影後に、養護の先生から呼び出されて。

先生と話した内容を簡単に教えてくれた。

「宮澤さんのことが大好きで、信頼していて。

でも、甘えすぎてるなって反省もしていて。

未だに先輩と話すときは緊張するし、やや気を遣う。佐江ちゃんは気にかけてくれてるのわかっているけど。

グラビアも、佐江ちゃんに褒めてもらえて嬉しいけど、そこまでやりたいってわけじゃないから、悩むって」


ざっくり話すと今の思ってることを聞いたらこんなことを言っている。


「宮澤さんにも言ってないことまだあるんじゃないかな?色々言えることは増えてきたけど、一緒にいたら思うことってあるからね」


「まだまだ溜め込んでることがあるのかな」

そう思ったら申し訳なくて涙が。

「でも、宮澤さんと一緒にいて楽しいって何回も言っていたらしいし、その気持ちには嘘がないんだと思う。だから、いつも通り仲良くしてあげて。」


「はい。」



佐江は由紀がいる部屋に帰った。