中学時代の内容は回想で書きます。
高1の春。
私たちは高校生になった。
初めて会った時から佐江ちゃんと優君とは高校生になっても
一緒。
ただ違うのは、日に日に恋心を持っているということ。
それはお互いそれぞれが言えずにずっと持っていた。
あるアイドルの歌詞で幼馴染をテーマにした曲がある。
「好きと言えたら楽なのに意地を張っていたずっと
かたくなに手も触れずに 恋の対象にならない幼馴染
だったけど少しずつ何かが変わった
胸がどきどきしなくても ふとほっとするような
恋愛もあるって気づいたよ」
いい歌詞だなってその時思ったんだ。
それで気づいた。
中学でその感情は持っていたけど、言いたくても言えずに
バレンタインも友チョコとしてあげていた。
彼も私の事なんて幼馴染としてしか思ってないだろうし。
まあそんなこんなで、今日は入学式、
同じ高校に3人一緒に入学。
小学生の時から途中で優君も合流するのがお決まり。
だから、佐江ちゃんの家に私が起こしに行って一緒に行っていた。
「佐江ちゃん、入学式早々遅刻やなんだけどー」
そう、佐江ちゃん家の玄関で叫ぶ。
すると、麻里子さんが出てきて・・・
「由紀ちゃんおはよー。
佐江、今起きたばっかなんだよ。
何なら先行った方がいいよ。」
でも、私はいつもの事でも一緒に行きたかったから
「待ってます」って言った。
佐江ちゃんはちょっと髪がぼさぼさで思わず笑った。
「いつもめざましかけなって言ってるのにー」
軽く怒ると
「ごめんって。めざましたまたま鳴らなかったから
許してよ」
ってそれ、小学生からずっと言ってるセリフ。
でも、そんな彼の事が中学から気になっていた。
急いで向かって途中で優君と合流。
「佐江、また寝坊かよ。
由紀もよくわざわざ佐江起こしに行くよな。
俺だったら蹴りいれるけど笑」
「だって、ずっと一緒に行ってるから
ほっとけなかったんだもん。」
私は佐江ちゃんの事が気になっていた。
その感情を中学から抑えている。
だって佐江ちゃんは中学で学年1モテていた。
だから、よく私のところに相談に来る女子がたくさんいたんだ。
住所どことか?アドレスとか?
私だって気になってるのにそう簡単に教えるかってね。
中学では私は、佐江ちゃんと優君とどっちと
付き合ってるの?って毎回聞かれていたけど
高校でもそうなのかな・・・
学校に行くとクラスの紙が貼ってあって・・・
また私たち3人同じクラス。
実は中学も3年間同じで小6から3人とも
ずっと一緒だった。
だからこそ、言いたいことって言えなくなってるのかも。
高校生活、すごく楽しみ。。