そして、あっという間にあれから1年・・・


今日はお母さんの命日・・・



夜夢見てた。めっちゃ笑ってるお母さんの姿。

いつの間にか消えちゃったんだよねー



学校を休んで、後でレポートを出すという条件をもらって、

佐江ちゃんに迷惑かけれないし、1人で行こうって思ってたんだけど・・・



寮出るとき、追いかけてきた人がいて・・・もちろん、佐江ちゃん。

「なんで、1人で行こうとするん?

佐江も行くから。

ちゃんと許可もらってきたから。一緒に行こう」



佐江ちゃんは手を差し出してきて、手を繋いで空港に向かう。

1年経ったのかって思うと、いまだに不思議な感覚だった。


鹿児島の空港ついて、タクシーで向かう。

佐江ちゃんが、優しくギュって手を繋いできた。

私の顔、寂しそうな顔してたのかな?




墓場見てると、自然と涙こぼれた。

ちょうど1年前どう思ったんだろうとかいろいろ思っちゃって

自然と涙腺がきれた。

お父さんもちょうどタイミングで来ていたんだ。

「由紀、学校は大丈夫なのか?」


「うん、ちゃんと説明したから大丈夫だよ。」

佐江ちゃんと軽く話してた。


ちゃんとお母さんと話をして、家に1回帰る。


お父さん、この1年で変わったって思った。

自炊もできなかった人なのに、今頑張ってる。

飛行機までの時間、あんまり鹿児島の案内していなかったし、

佐江ちゃんとでかけた。



そこで、佐江ちゃんといろんな話をしていた。

佐江ちゃんもあと約半年で高校卒業で、進路はどうするのって

聞いたら、オーディション次受かったら、事務所移れるんだって。

佐江ちゃんも前を向いて頑張っていた。



私もちゃんとこれからの事考えようって思ったんだ。



東京に戻ると、もう8時半過ぎ。

部屋には1日分の宿題たまって置いてあった―


先輩、頑張ってください!って明日香ちゃんに言われちゃった。




みんなでお風呂に一緒に入ってたら、

私また頑張ろうって思わされた。