そして、講演会での演劇的が今日行われた。



会場には、同じくらいの女子高生で悩んでる子が

来ていた。

アンケートも配るみたいで、心に響いたか

見てもらうためだって。



演技は、一応1時間程度。

高校では、検査とかお風呂とかで生まれたままの姿は

何度かあったけど、外でのホールでこの格好は本当に

恥ずかしい。



なるべく客は見ないようにしてたけど、高校生が思ったより

本気でしかも、すごいって聞こえて自分頑張れって心の中で

何回も唱えた。



生まれたままの素になって、優子ちゃんとのそういう部分も

終えて、終演。

着替えて質問に答えたりして、終了。




楽屋に戻って、優子ちゃんとお疲れって抱きしめあった。



いろんな人たちにお礼を言いに行き、

ありがとうございましたって言われる感じ。

なんか照れくさかった。





帰る準備しようとしたら、ゆきりーんって

聞き覚えのある声。

もしかして?って思ったら、大好きな愛しの佐江ちゃんだった。



「なんでいるの?来ないってずっと言ってたのにー。」

「行かないつもりだったけど、才加に彼女の頑張ってる姿を

受け入れてあげろって言われて。

頑張ってるんだし、佐江も頑張ったねって言いに行こうって思って・・・

ゆきりんは、本当に大事な彼女だよ。

よく頑張ったね。お疲れ様。」



そんな風に佐江ちゃんに言われたから、いろんな感情が溢れて

涙を流す。

佐江ちゃんに抱きしめられ、頭を撫でられた。

そんな優子ちゃんは、「お疲れー」って言って、

佐江ちゃんと握手して帰って行った。



先輩は来れなかったんだ・・・

きっと、私見たくしてほしかったんだろうなって

思った。




その劇以降、優子ちゃんは元気をなくしていたんだ。

前より親しく話せるようになって、大丈夫ですか?って

聞いたりしてるんだけど、うんしか言わないし・・・。


先輩と何かあったんですか?って

言ったら、「別れたんだ」って。

でも、先に言ったのは優子ちゃんだったらしい。

理由は言わなかったけど・・・

何か悩んでるって思って、私は佐江ちゃんを呼んだんだ。




そのあと、優子ちゃんと佐江ちゃんは優子ちゃんの部屋で

話したみたいなんだけど、あとで聞こうかなって。





でも、これがまた事件になるとは・・・