佐江ちゃんと付き合って数日が経った頃・・・


そういえば、まだみんなに報告できてないねって

話になって・・・



私と佐江ちゃんは寮に来れる人だけ呼んだ。

そこで、私たちが付き合ったことを報告した。


たかみな先輩も優子先輩も、1年のみんなも

喜んでくれた。

たかみな「佐江、大事にしてあげなよ。」

佐江「もちろん、守るし!!」

優子「2人おめでとう!!

実は、私も発表あるんだー。」



何々?ってなったことろで・・・

「私、大島優子は憧れの小嶋陽菜と付き合うことになりました!!」




「優子、ほんとかよ?」と佐江。

優子「おととい、これで最後にしようと思って伝えに言ったら

いいよ」って。


これで、2組カップルかー。

たかみな「てか、にゃんにゃんは優子?」

優子「今日、なんか家の用事だってー。」


たかみな「とにかく、優子も佐江もゆきりんもおめでとう!!」



夜、たかみな先輩と優子先輩と佐江ちゃんとご飯行くことに。

たかみな先輩は、私に「実家は戻る予定はない?」

って聞いてきた。

優子「お母さんも嬉しがってるんじゃないかな?

報告行ったら?」って。



下を向いた私。

2人はやばいこと言ったかもって思ったみたいで

「ごめん」って謝ってくる。

「違うんです。私も行こうか迷ってました。

でも、行くなら佐江ちゃんと行きたいって思ってて・・・

今日、それを伝えようと思ってたんです。」



たかみな「佐江、行ってあげなよー。

ついでに、お父さんにも報告したら」


佐江「そうだね。行こう。

明日、チケット取りに行こうね」



そして・・・


2日後、あの日以来の鹿児島に帰ってきた。

お父さんに何も伝えないでいきなり帰ってきたから

びっくりしてたけど・・・

「由紀、帰ってくるならメールして来いよ」

ってやっぱ怒られた。


「私、お墓参り来たの。

それと、お父さんに言いたいことあって・・・

入って。」


佐江は家におじゃまする。

「私ね、今この人と付き合ってる。

高校の先輩、この間も会ったと思うけど・・・

私、佐江ちゃんがそばにいてくれたから

前向きになれてる。すごく救われたの。

だから、女性と付き合ってること許して。」



お父さんは、「まあ、男じゃないならいいんじゃないか?」

とだけいい、「由紀の事よろしく」と一言残した。


お父さん、認めてくれたのかも?



そして、近くのお墓へ。

お母さんにも佐江ちゃんと付き合ったよって報告した。

私、頑張ってるよって。



家に戻る途中、フラッシュバックとなる人に会った。

そう、中学の時に私にレイ○してきた、元カレ。

「あれ、由紀じゃん。お前、鹿児島いたっけ?

どっか引っ越したって聞いてた気がしたんだけどなー」


「私、高校は東京通ってる。

お墓参り来ただけだから、」

私は、佐江ちゃんと手を繋ぎ逃げようとした。



「由紀、ちょっと待てよ。

お前、かわいくなったな」


そう言われた時なんかむかついた。

「中学の時はあれは何だったの?

私は、初めて告白してもらって優しいあなただったから

付き合った。でも、後悔した。

今、私同性と付き合ってる。さよなら。」



「俺、本気で由紀のこと好きだった。

でも、取られそうで怖くて、あんなことした

すまなかった。」



私は、佐江ちゃんの手を強く握り家に帰ったんだ。


佐江ちゃんには全部説明した。

「ゆきりんの事好きになっていた人結構いたんだろうな」

って佐江ちゃんはつぶやいた。


佐江ちゃんは、彼氏いたの?

私が聞くと、佐江告白する自信、昔からないもんって。

見た目ボーイッシュでかっこいい佐江ちゃんだしもてるのかと

思ってたんだけどね。



私たちは、過去の話をしていたんだ。