佐江side


その日から、佐江の周りに女がやたら

来るようになったー。


特に、姉ちゃんのクラスの先輩の河西 智美先輩。

姉ちゃんもちょっと苦手って前言ってたな。



次の日、河西先輩が佐江君っていきなり

べったりくっついてきたー。

だから、佐江は男子の集団に紛れるか、

由紀が彼女ですって言って静かにさせるかの

繰り返し・・・。



佐江の中で、由紀の事あれから意識するようになったんだ・・・。



由紀side


最近、佐江ちゃんなんかモテる。


クラスの女子も佐江君って言ってるけど、

1番すごいのが、優子ちゃんのクラスの河西先輩。


佐江ちゃんにべったりなんだけど・・・。

佐江ちゃんは嫌がってて可哀想ー。



その光景見てると、中学では佐江ちゃんって超

モテるわけでもなかったと思うから、

なんか初めて嫉妬という気持ちを持った。



それに、明日香ちゃんも佐江ちゃんの事好きらしい・・・。

私の心はなんかモヤモヤする・・・。




学校になれて、2週間くらいが経ち・・・

GW明けの例の行事のペアが決まったらしく

担任がHRで発表してきた。


野呂「アンケートの集計ができたので、

お伝えします。

両想いの組が2つです。

この2組は、このまま当日行います。


残りは、どうしますか?

先生が決めるか、くじにするか話し合いましょう。


2組は、1組目 柏木さん・宮澤君

     2組目 峯岸くん。渡辺さん

です。


2組は決定で・・・。


私は佐江ちゃんを見て、よろしくって伝えた。

佐江ちゃんだったらちょっと怖くないかもって。



残りは、多数決でくじになって、

くじやってた。



そのあと、掃除で野呂先生に私と佐江ちゃんよばれた。

「あなたたちが異性ですごく人気だったわよ。

2人、幼馴染なんだって?

気持ち息ピッタリなんだね」って。



麻友とも話してて、お互い良かったねって言った。

たまたま峯岸君と目があって、

「麻友の事よろしくね」

って言ったら、

峯岸「まあ任せろ」

てちょっとチャライけど、まあいいやって思った。




親にはこの事内緒だから、また佐江くん家直行ー


麻里子ちゃんがいたー。

由紀「麻里子ちゃんー。」


麻里子「あー、由紀久しぶりだね。

どうした?」



由紀「優子ちゃん、まだ帰ってないですか?」


麻里子「優子はまだだねー。

待ってなよー。」



麻里子ちゃんすごいなっていつも思う。



宮澤家、両親共働きで小学生のころから

麻里子ちゃんが2人の面倒見てた。

小学生の時は、平日はよく私の家に3人来て

ご飯食べたなあってねww



そしたら、優子ちゃん帰ってきたー。


由紀「あー、優子ちゃん。ちょっとちょっとー。」


優子「何?-」


由紀「私、今度佐江ちゃんとペア決まったんですー。」


麻里子「何?何の話?」


由紀「毎年恒例のこの学校の行事ですよー。

面接して、アンケートとったら、2人同じだったんです。

佐江ちゃんじゃなきゃ嫌だなって思ってたら・・・。


嬉しくて報告来ちゃいましたー。」



優子「あのさ、そろそろちゃんと気持ちいいなよ。

佐江、なんか最近、智が佐江のこと狙いに行ってるから。

なんかわからないけど、うちのクラスに由紀たち、来た時

佐江、やたらもててたし・・・。」



麻里子「由紀ー、そうなんだー。

まあ、応援するから

今からダイエットしといたほうがいいよー。」



2人にちょっと応援されて、家に戻った。



最近気づかされる。

佐江ちゃんはいるの当たり前になってたけど、

そろそろ自分たちもこれからを考えなきゃいけないって。




そして、私は決意を決めた。