続きです。

 

福岡平野を囲むような三角の形。

小説「産霊山秘録」の中では産霊山の頂上で、 三角の頂点に置いた神器が神籬(ひもろぎ)を作っていた。

奈良の大和三山。
その中にある藤原京は、大和三山が作る神籬の特殊な場の力を利用したもの。

筑紫三山にもこの役目があると思われる。

飯盛山の頂上で感じた、若杉山と基山への見えない道筋。
それらが結んだ、「筑紫三山」が形作る結界のようなもの、これがこの地の「神籬(ひもろぎ)」

<<神が宿る場所>>

友人、kono87さんによると、その中すべてが「神籬(ひもろぎ)」になるそうだ。

 

(地図はグーグルマップより)
 
上の水色の線が「筑紫三山」。
まるで海に向かって広がっているよう。
神功皇后が若杉山に社を建て、「結界」を造ったのだ。
何から守ろうとしたのか。
この話は後に。
                 *

<もう一つの結界(封印)>
 

友人が気が付かれたのが、濃い青の三角の頂点(右上)にある、若杉山の麓の方の「太祖宮」。

若杉宮の頂上の「太祖宮(奥宮として今もある)」から、勧請したとのこと。

参拝しやすいようにということだが。
これだけ綺麗な三角を形作る場所にあるもう一つの「太祖宮」は・・・。

「筑紫三山に<封印>としての役目もあるのだとしたら、それをより強固なものにする為ではないだろうか」と。

あるものの封印・・・便宜上、この言葉を使うが、ちょっと違う気がする。
 ”悪いものを閉じ込めてしまうという、 負のイメージはない。
 

三角の底辺に当たる「飯盛山」と「基山」を結ぶ線の真ん中、その外側に「岩戸」がある。
青い印がついている場所。

 

(地図はグーグルマップより)
 
 
この辺り一帯は、今でも岩戸と呼ばれている。

その岩戸がある、福岡県那珂川市には「伏見神社」がある。        .

 

毎年、岩戸神楽が奉納されている。
 (ご祭神の淀姫は、神宮皇后の妹とされているが同神)

岩戸の由来は、「天岩戸」。
上の地図の印をつけた青い点の場所、「戸板」という地区に「天岩戸」があった。


 

( つづく )