2014年11月22日。
今から7年前のこと。

石上神宮の魂振り神事(鎮魂祭)へ。


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「魂振り神事」は、毎年11月22日に、奈良の石上神宮で行われる。

 

神事は、夕方5時から、7時。
前もって、神社の方に参加の予約が必要だった。

4時半頃に着いたが、すでにたくさんの人。
参道の紅葉が見事。

 

受付で名前を告げ、初穂料をお納め。

 

終わった後、直会(なおらい)のお弁当が出ると聞いていたので、「お気持ちで」と言われたが、(私としては)少し多めに。

 

テントの幕の下に座ったのだが、神事はほとんど見えなかった。
でも、神職さんの祝詞が聞こえてくると次第に高揚してきた。

 

「ひふみよいむなやこのと ふるべ ゆらゆらと ふるべ」

 

ニギハヤヒが伝えたという十種神宝。
それを振りながら祝詞を唱えると、死人でさえも蘇ると伝えられている。
 

 

神事の時、一番好きなのが集まった人達の”呼吸”。
ぴ~んと張り詰めた空気。
誰もが耳をすまし、その場の人達が次第に一体になっていくような感覚・・・。

この時、kono87さんは、参道に立つ神霊を見たそう。
ただ静かに立って、拝殿の方を見ていたと。


神主さんは最後に言われた。

 

「ここに集まり、魂降り神事を受けた皆様、明日から新たな気持ちで元気にお過ごしください」

 

なんだか、すごく清々しい気分だった。

 

終わった後、再び受付へ。
お弁当をいただいた。
寒かった~。

 

終わった頃は、すっかり夜。

 

久々にたくさんの星を見た。
オリオン座や北斗七星・・・。

福岡の空では、ほとんど見られない。

ホテルに行った後、いただいたお弁当を広げてびっくり。
京都のある料理屋さんの2段重ねの京懐石風。

 

どの料理もおいしくいただいた。

 

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神事は大抵、日にちが決まっているもの。

 

今回、土曜日にあると気づいたのが2週間前。
これなら行けると、慌てて宿やら、新幹線やらの手配をした。

でも間近すぎてほとんど、空いてなくて、ほんとに苦労した。
計画は半年前には立てないと。

 

奈良の旅、続く。

(14年11月26日 銀の月 金の星)
 

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この旅を一緒にしたのは、福岡から私と一緒に行った友人と、栃木から来て途中で落ち合ったkono87さん。
kono87さんは、前回の「アワのうた」と「カタカムナ」を書かれた方。

後にその人が「前世の仲間の一人」かもしれないと分かるのだが。