続き

 


前回の鬼杉から5分ほどで、大南神社。
御祭神 天火明命

 


饒速日命のお社。
去年、声が聞こえた。

<< 住吉三神。ニギハヤヒの神。(その子)応神。神武 >>

声が聞こえる時、大体は一言。
時々だが、その時考えてることのヒントをくれたりする。
(上の言葉通りの意味ではありません)
この時は「情報を詰めて」伝えたよう。
聞いた瞬間に「視えて」、それから分かったことが色々あった。

後に分かったのだが、天火明命=大己貴神は饒速日命。
筑紫の高良神は、彼だったのである。

 
山頂近くは、鎖道。
ちょっとしたロッククライミング気分。

南岳 の祠。
 

 
ここ来るとだいたい聞かれる。
「どっちから来たの?」
「大南神社から鬼杉通ってきました!」
というと健脚~~!と言われる。

それほど、道中大変。
山に慣れない人が安易に踏み込む場所ではないよう。
 



南岳の山頂標識。
1189m。

英彦山は三つの山頂があるので、遠くから見てもすぐに分かる。
南岳を少し下ると中岳がすぐ側。

 

 
 
あれが英彦山神宮上宮。
途中で雅楽が流れてきた。
 
 
先日の台風9号で破壊されている。

よく、もっている。

ちょうど清掃の御奉仕をされてる方がいらしたので、周りの何人かとお話した。
クラウドファンディングとかで直すことは出来ないのですか、と。
 

 
国の調査が入ってからになるらしく、何年先のことになるのか分からないそう。
 
 
見覚えがあった。
これは牛王宝印。
和歌山の熊野大社にもある。

お願い事というより、誓約書のような意味合い。
「何々、頑張るぞ!」
みたいな。

ここまで来る根性があるなら、世の中なんでもできる!^^
他力本願なだけじゃないとこが、微笑ましく感じた。

 
中岳 山頂 1200mとあるが1199m。
ここで11時半。
ちょっとした広場になっている。
人が多かったので、シートを敷いてお昼にした。

山友さんは、ここでテン泊したらしい。
さすがに一人は無理かな^^;
いいなぁ。


下りは正面の参道石段から。

高皇産神鎮座の旧地へ。
 
 
産霊(むすび)神社(行者堂)
御祭神 玉依姫、熊野久須毘命

この後ろにあるのが、
 
 
去年、YAMAPとお社主催の植樹祭で私が植えた杉。
 
植えた人の名前が書いてある。
すくすく育っている。
これを見に来るのも目的の一つ。
子供みたいに可愛くて。
植えた時は茶色で、ちょっと心配になったのですが良かった。
 
この辺り、山体崩壊の危険があるのだ。
上宮があんなことになってるのも、山頂の木が枯れ、まともに風を受けるようになったから。
清掃されてた方が小さい時はまだ鬱蒼とした森があったそう。
(鹿が増えて、食害があるとか)
 
植樹の為にと、YAMAPでクラウドファンディングがあった。
目標金額の2倍以上があっという間に集まった。
 
YAMAPのいい所は、山ナビの枠を超えてこういうのも積極的にしてるところ。
英彦山登山清掃も皆で声をかけ合ってしている。
 
最近の人はあまり山にゴミを捨てないが、昔のゴミが凄いそう。
やっぱり人数。
一人だとなかなかでないけど(危険も伴う)。
 

 
中津宮。
 

 
中岳山頂から下山して、1時間半。
下津宮。
御祭神 速須佐ノ男命・神武天皇・大国主
 

 
英彦山を守護する天狗たち。
豊前坊。
かっこいい~ラブ

 
上宮への鳥居。
無事に下山!

ここをくぐる時、前回もそうだが、
「ありがとうございました!」
と全身から声が出る。

お山を堪能した充実感。
上宮で参拝でき、無事に着いた喜び。
嬉しくて嬉しくて、色んな感情が込み上がって、泣けてきてしまう。

お山は苦しければ苦しいほど、大変なら尚更、終えた後の充実感が半端ない。

再び、奉幣殿。
 
 
無事戻ってきました。
6時にスタートして、14時近く。

英彦山には「裏英彦山」や、バードラインなど様々なコースがあるので、今度はそっちにも行ってみたい。
大南神社と杉を見たいと思うと、なかなかそっちへ行けない。
 

スタート地点の銅の鳥居。 
紅葉の頃、また来ます!        
 
 
参考までに今回の記録。
 

登山は自己責任。
私は登山を始めてから、初めてここへ来るまで1年間かけた。
山地図も読める。
低山でもフル装備。
一日40キロの縦走もしてる(普通はそこまでしなくていい)し、道迷いしても、山ナビやコンパスや地図で戻れる。
最終目的、英彦山!と、自分なりに特訓した。

山に入る前から登山は始まってる。
よくよく情報を収集してください。
どんな低山でも、道迷い、滑落などして、一晩明かすことがあるかもしれないので、最低限のギアは持っていくようにお願いします。
ネットや本にいくらでも載ってます。

山友さんは、200m級の低山で滑落して、救助が来るまで暗闇の中待ち続けました。
どんな時でも、ヘッドランプは入れておいてください。

私は山ナビのヤマップに加入、山保険にも入ってます。
山での遭難、救助は実費。
しかもその救助には、多くの人を危険に晒すことにもなります。

                  *

お山は危険を伴います。
でも上宮、奥宮は大抵、山の奥、上にあります。

そこへ行きたい。
逢いに行きたい。
 
ただ、その一心でお山を巡ってる。
山は毎回、自分の想像以上のものを与えてくれる。
 
私にとって、お山に行くことは、神に逢いに行くことと等しい。
(例え、上宮がなくてもそれは同じ)
お山を愛してやまない気持ちは、神への”それ”と似ていると感じてる。
そこで出会う光景も、自分さえ、すべて、”その中”にいるとさえ感じられる瞬間がある。

 
自分の足で登って、登って、お山を駆け巡って
ようやく分かった。
 
「彼女」も同じ気持ちだったんだ、と。