日渡早紀先生が書かれていた漫画
「ぼくの地球を守って」は、連載当時、随分人気があった。
それが連載される少し前、私は夢を見始める。
とてもリアルな夢。
水に入れば冷たいと感じ、怪我をすれば痛みを感じた。
自分の魂だけが、夜になると別の世界に行っている。
そう思っていた。
夢は2つの世界に分かれるよう。
夜毎、繰り返し、繰り返し見ていた。
でも3年間見たその夢をぱったり見なくなる。
その頃、ある雑誌に投稿していた人達と文通を始めた。
始めは、夢の中の一人と似ている名前があって、何気なく送っただけ。
その内に私が見た夢の内容と、彼女たちの夢に同じものがたくさんあることを知った。
どうやら、彼女たちの前世の仲間らしいということになった。
彼女達は、自分よりたくさんの情報を夢で得ていた。
とても壮大な話。
何故か、それをすんなりと受け入れていた。
でも夢に憧れを抱くことはなかった。
戦ってばかりの夢だったせいかもしれないけど、前世だと思わずに見ていたかもしれない。
< 過ぎてしまえば頭の中では、見た夢も、
実体験したことと同じ「記憶」として処理される >
と、聞いたことがある。
私は自分が体験したこと(過去)にあまりこだわらない。
だからかもしれない。
そんな時に、あの夢を見た。
それは今まで見ていた夢とは、別の世界の夢のよう。
その夢の「私」の中には、今の私の意識がそのまま残っていた。
「彼女」とは別に、今の私の意識があって、色んなことを考えていた。
そして、思う。
「今の私でもきっとそうしてる。
時代や姿が違うだけで、あれは自分自身なんだ。
なりたい自分は、自分の中にある。
いつだってなりたい自分になれるんだ。
今もいつか夢になる。
せめて、来世の自分が今を見た時に、
精一杯生きていたと思えるようになろう」
このたった一度の夢が、私を変えたよう。
文通は2年くらい続いた。
それから疎遠になってしまう。
ずっと後になって分かったのだが、私は近しい人に自分の夢を見せていたよう。
誰が仲間かなんて、きっと今の私でも分からない。
もしかしたら、私自身、他の人の夢を見ていただけかもしれない。
あの子達も今頃、何処かでママになっているかな。
きっと、それぞれ元気でやっているだろうな。
逢いたいと思うことはありますが、この心残りを抱えたまま、時は過ぎていく。
この夢を見たずっと後の事。
私がパソコン通信のFAIONにいた頃、「ぼくの地球を守って」がアニメ化されて、そのEDをARIONも作詞していた。
(作曲は菅野よう子さん)
とても嬉しかったことを今でも覚えている。
「ぼくの地球を守って」と「宇宙神霊ARION」
自分が知らないとこで、深くかかわっていた。
ARIONのことはのちほど。
私の前世。
前世は前の世の事。
だけど、私たちのそれは、今の世と関わってくる。
「ぼくの地球を守って」
まさにその言葉とともに・・・。