2月5日は都内23区でも積もる程の降雪となった。

今年は暖冬なのか何なのかわからない。


駅を降りて、ソロソロと歩いた。

なにせ履いている靴はスケッチャーズだ。

気をつけないと絶対滑る。


いつもの信号、横断歩道は雪に隠れて見えないけれどゆっくり渡る。

次の瞬間!

あっと言う間にひっくり返っていた。

あんなに注意していたのに瞬時に足を取られた感じ。


わぁ~恥ず〜

雪で転倒って、典型のようなテンプレみたいなことして。

車が来るかも知れない心配もチラッと浮かんだけれど、それより恥ずかし〜


一緒の電車を降りたのだろう、近くにいた紳士が「大丈夫ですか?」と声をかけてくれた。

声をかけるだけでなく、起き上がれるよう手を差し伸べてくれたのだ。

けれど有り難さより恥ずかしさが勝ってしまった。

「大丈夫です!」


自分が逆の立場でも声はかけるだろう。

見捨てて行く方が収まりが悪い。

しかし危険が狭っているとか、相手が痛がっているとかでなければ手まで差し出さないと思う。

夜道で傘もさしていたからお顔はハッキリわからなかったけれど紳士に違いない。


足を取られた原因は横断歩道の白く塗られた部分だった。

つるつるした表面に雪が乗ったら、その上を底つるつるの靴で歩いたら、そりゃ瞬時だ。

教訓になった。


雪の日に横断歩道の白いところを踏んではいけません!


ひっくり返った時、頭と腰を軽く打ったけれど、事前に買い物をした荷物で膨らんだリュックを背負っていたため、それがクッション代わりになって衝撃を和らげる結果になった。

それでスクっと立ち上がることができ、一刻も早くその場を離れたい思いで、しかし慎重に歩いた。


そのまま帰宅すれば良いものを、買い残しがあったためドラッグストアに立ち寄る。

そして気づいた。

雪上で仰向けになっておしりが丸濡れなことを。