完全な水晶の単結晶は昇仙峡にはなかった。
お土産屋さんにならあった、ブラジル産らしきが。
大勢の人が訪れ発掘する場所で、前回、欠片の大物(自分基準)が一つ残っていたのが僥倖なのだ。

場所を変えようというわけで、今回は須玉方面にやって来た。

移動しやすくするため今度は車だ。


♪頭を雲の上に出し〜

中央高速を下りて標高が上がるにつれて空が暗くなってきている。

やっぱり降り出した。

目的地辺りは標高1000メートル地帯。

山の天気は変わりやすいんだった。


川は水量を増した濁流になっている。

今日はダメかも?と諦めの境地を彷徨い出す。

どうしようもないので、ほうとうなど食べながら様子見。

そのうち雨は上がり晴れてきたので突撃開始。

でも待機で時間を費やしてしまったせいで採取時間が少なくなってしまった。


ここでも昇仙峡で活躍したザルを駆使。

運転担当の同行人は、さほど興味はないけど日帰り温泉も休業中で所在ないので付き合って探石しますのテイ。

すぐさま「こういうの探せばいいの?」と差し出すものを見れば2センチくらいの水晶の欠片。結晶面に成長線もある。

ビギナーズラックというのか、無欲の勝利というのか。

一方、今度こそ!と欲かいてる人間の方はさっぱりだ。

もっと明るい時間帯ならキラッと光るものを見つけ安かっただろう。
夕暮れ迫る中、時間との戦いになる。
まるで川原荒らしだ。

結局、昇仙峡の戦利品の半分の大きさだけど水晶片を一つ得ることができた。
内包物はなくきれいで、結晶面もある。
氷砂糖と間違えて果実酒作りの瓶に入れることのないように。

採取/2023.7.27山梨 本谷川

左側は無欲の人の成果物。
運転のお礼にペンダントに加工して進呈した。

それにしても、石に穴を開けてくれる業者さん探しには苦労した。
パワーストーン売っていても、標本売っていても穴は開けてくれない。
ネットで探せばあるが郵送のやり取りがあるし注文がつけにくい。

ようやく、ミネラルマルシェで購入したことのある「春日部の小さな石やさん」が開けてくれるとなり、春日部まで行ってきたのであった。
硬度7の石に穴を開けるって、電動の道具を使用してもなかなか大変ですね。

ところで、無欲の同行人が見つけた、もう一つの石



採取した時はもっと白かったのが、サンポールに一週間漬けたら鉄錆は最小限になるよう取れて、全体が青白くなった。
4.5センチある。
石英だろうな〜
トロンとした透明感のある部分があるので、玉髄も混ざっているといいな~

欲かき人がもう一つ見つけたものは、水晶なのかガラスなのか判別がつかないものだった。
水晶とガラスの手っ取り早い判別方法、カッターの刃をひいてみると線がついた。
そしてハンマーで軽く叩いただけで木っ端微塵に。
さよなら〜