どうにもならないことがある。
それでも人は心に折り合いをつけて生きてゆくしかない。

今生で強い縁はなかった、学び合いの対象ではかったと考えよう。
なぜ得られなかったか。
それは自分には不要のものだから。

人にはありがたい能力が授けられている。
それは「あきる」「なれる」「わすれる」

「飽きる」
見ることも考えることも一周すればお腹がいっぱいになる。
苦悩することにも飽きは来る。

 「慣れる」
心にさざ波を立てるものにわざわざ近寄る必要はない。
自分が生まれた時代を自分なりに生きて来た歴史まで否定したくなるような案件は排除する。
そして不在の状況に慣れてゆく。
“去るもの日々に疎し”の言葉通り。

 「忘れる」
いつしか面影も消えたなら、それは心の中にあったものの死を意味する。
その時はきっと新しい何かが始まっている。