16日の夜21時前からは、

月次祭参拝をしました。


由貴夕大御饌

(ゆきのゆうべのおおうけ)は、

三節祭(三節祭)と呼ばれる

由緒正しい儀式。


国家国民の安泰、豊穣、皇室の弥栄、

平和への祈り。


夜間に行われる祭礼は、

松明や提灯あかりしかない中で、

神事が行われ、


白い着物の行列が

神宮の森の中にぼうっと浮かび上がる

光景は、


蛍も飛び、

現実と夢の間を漂っているようでした。


私達の眼の前を神職の方々の先頭を、

早速と歩く巫女の様な女性は、


後から

今上天皇の実の妹である、

黒田清子様であったと知りました。


古来は斎宮として天皇の代わりの

お役目。


今は祭主として、

天皇の意思を祭神に伝えるお役目

果たされていらっしゃるとのこと。


御正宮で行われた神楽では、


案内下さった修養団の先生から、


今日のように風も吹かず、

神楽の音色も良く聞こえてきたのは

珍しいと伺いました。


私達が拝見した3時間ほどの儀式は、

夜のお務めであり、


また午前2時から

朝のお務めが始まります。


古来より脈々と

祈りを天へ届けられいらした

天皇家の皆様方々のことを知ることで、


欧米諸国のロイヤルファミリーとは

全く異なる存在でいらっしゃることが

わかります。


神道は、仏教の様な

煌びやかなものではなく、


自然に溶け込み、

静かに神と対話をし、

感じ取る宗教である、と

神宮の森で感じました。


この伝統は、

日本に生まれたからには、

誰もが

是非その場で体感していただきなぁ、と

思いました。