まさか この私に
自分自身を重く感じる日がくるなんて
でも重いのは事実だ
身体の想いのはトシだからわかるが
気持が重いなんて想定外だった
じいさん私 今だって可愛くない
しっかり喰い
しっかり生んで牡牛
しっかり本を読み
しっかり家事を担当し
しっかり自足自立している
元気で生きているのに
気持が重い
今日が重いし 明日が重い
今日から明日へ この重い心
どう運んだらいいのかーー
若い頃 老人を見ていた でも
目には映っていても 老人の気持は
映していなかったようだ
老人になって やっと分かった
老人は外見と内面の解離が大きい
長年生きてきた知恵は
心の処理迄には届かぬのだ
屋根の下で死ぬまで生きられるのに
何かがずしりと重い
死に近づいたから ?
いや そうではないようだ
これだけ永らえてきたのに 結局
人間とはー人の世とはー社会とはー
何も分かっていない事に途惑っている
人間は多くを学び育つ でも
相変らず社会には不安が漂っている
もしかしたら それが原因かも知れない