夫を亡くし 五十代息子を亡くし
一人悄然と暮らす おば
月一度 訪問する 多分
喜ばれ 歓迎して下さると思い込んで
寂しさとは ・ ・ 孤独とは ・ ・
どんな心境か ・ ・ ようやく分かりかけた
喜寿オイの私 しかし
おばの深い寂しさなど まだまだ
分かる境地に至れるはずない
やや遠方に暮らす長男から
定刻十時 毎夜電話が入ると言う
おふくろ 大丈夫か
変った事ないか
電話が切れると 毎夜涙に
むせぶとか ・ ・ 母を想う息子の声
寂しさを強めている でも
毎夜 電話待ちわびている
換気扇掃除 一寸した庭いじり
自信無いが 慣れぬ手付きで
手を出す じっと動きを見つめる
おばの気持 果してどうなのか ・ ・
熱い茶を飲みながら
六~七十年の昔に戻り あの頃の
思い出話しに花を咲かせるが
目頭には熱い涙が ・ ・ ・
予定時刻となり またね と言って
立上る おぼつかぬ足取りで
おばは動き廻り 手作り品料理を
パックに詰め 食べてね と下さる
あなたが帰ると もう
寂しくて 寂しくて
つらいが再訪約し帰路につく