小学生の頃 私だけクラスの中で
尻上りが出来なかった
体操の時間 それはそれは怖しかった
毎回 尻上りなんて
やらなくてもいいのに 先生は
必ず 尻上りをやらせた 私の順になり
みごとに 失敗する
ヤンヤヤンヤと 皆大笑い喜んでいた
とび箱も怖かった 私だけ
とび切れず真中で馬乗りになり
バーカ と はやし立てられていた
何をやっても グズ
身体は小さく細い 母の手一つの
暮らしは貧しく 悲しかった
中学終え 小さな仕事につき
母へお金、全て手渡せ嬉しかった
やがて 定時制高校
やがて 夜間大学卒業と同時に
秘かな夢 ついに手に入れた
”英語で食う男になる” この
ささやかな夢実現は 対人劣等感を
消してくれた
県立高校英語教師職は気分良かった
英語新聞 英文小説十分楽しめ
外国旅行も困らなかった
北京語会話も一人旅支えてくれた
尻上り トビ箱 コツを得クリアー
水泳クロール三千メートル」も軽い
教え人の頭の固さが全て原因だった
何時の間にか”ガンバリ屋”と
ひやかされ 馬鹿にされ続けた
今や 八十代間近 人間 人間社会
何も怖い者いない どうやら
阿呆ガンバリ夢みつつ往く事になる
単純、バカ、それも悪くないんだぜ