寺山修司没後四十年 鉛筆のドラキュラ テラヤマ迷宮譚

絶賛、テラヤマフォロワーとして49年。彼の生存年齢を過ぎてしまい、今も尚、地下世界で哀を叫ぶストロベリーソングオーケストラ座長・宮悪戦車が久々テラヤマという男に憑依する。

世界はSNSの中でだけ音を立てているにすぎない

寺山の言葉を借りるなら、こう述べるべきか?

今こそ、劇場で「 音 」、そしていい年した大人達による【 公開嘘吐き大会 】を目劇していただきたい。


ストロベリーソングオーケストラ
座長 宮悪戦車

ストロベリーソングオーケストラ公式サイト
https://dokudenpasha.com/

 

 

 
超絶久しぶりの中津Vi-Code
 
 
寺山修司を好きだ
と言うのは大変おこがましいが
 
若い頃は
本も読んだし映画も観たし
その世界観には惹かれていた。
 
味園ユニバースで、ストロベリーソングオーケストラのライブを
初めて観た時
 
かっこいいー!
 
絶滅してはいないアングラの空気感。
只々かっこいいー!
 
だが
ストロベリーソングオーケストラの犯行(演劇)は
まだ観た事がなかった。
ポスターやチラシがなんとも魅力。
この魅力は、寺山修司に惹きつけられたドキドキと
似ている。
座長の宮悪戦車が、四十九年来のテラヤマフォロワーだとか。
なるほど、だ。
 
寺山修司が現在にいたら
 
このSNSに支配された
四十九年前とはまったく様変わりした
現在にいたら
 
きっとアップデートを繰り返し
姿、形は変わろうとも
 
心惹かれる夕陽の色は
四十九年前とは変わらない。
 
そんな事を感じさせる「寺山修司没後四十年 鉛筆のドラキュラ テラヤマ迷宮譚」
寺山修司へのオマージュ、愛があちらこちらに溢れている。
改めて寺山修司の言葉を読み返したくなった。
 
 
劇の途中のブレイクタイム。
役者さんの素が垣間見られるようなシーンだが
これも虚構の一部か。
 
 
 
舞台から役者たちが去り
ただただQRコードがあるのみ
 
観客は虚構の中に放り込まれたまま
戻ってこれない
 
誰かが拍手した。
ポツリ、ポツリと拍手の音が。
 
あ、終わったのか?
 
1人2人と観客席を立って帰り始める。
 
普通は、演劇が終わったらカーテンコールがあって
役者さんたちが全員舞台に並んでお辞儀して
鳴りやまない拍手を受け
あ、終わったんだ。という流れだ。
 
でもそれってなんか違和感ある。
さっきまで狂気の顔で叫んでいた役者さんが
にこにこ笑って挨拶してるとか。
 
寺山修司はカーテンコールを嫌った。
 
 
 
 
そして、物語はまだ終わっていない。
このQRコードの中に、続きの世界が広がる。
 

さすが四十九年来のテラヤマフォロワー、宮悪戦車。

天才じゃん!