こちらで燃やしますから。」
老人は申し訳無さそうに言う。
「あの、よかったら、
手伝いますよ。」
山野は分別をかって出た。
「それは、申し訳ないですが、本当のところ困ってまして。」
ゴミの山を眺める。
「じゃあ、さっそく。」
山野は老人のゴミ袋から手をつけた。
「ありがとうございます。」
老人も習ってから他の袋を開ける。
「金属は釘が数本、あとはホチキスの針とビンの蓋、くらいですか。」
山野はそれを抜いて別の袋に入れた。
プラスチックゴミと
金属
燃えるゴミ
ガラス類を分けた。
生ゴミは燃やしているそうで無かった。
「こんなちっぽけな金屑で!」
老人は驚き、そして呆れているようだ。
そして、
もう1つお願いをしてきた。
友人の家は もうゴミ屋敷だという。
分別も大事だが、市民には限界がきていた。